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暇話§一日一句~憂いばかりで~ [俳句]

季語は・・・夕桜

この憂き世 己は憂き身の 夕桜

【去年の今日】週話§日曜粛々~どうってことない蕎麦屋~
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顧話§今日の歴史~万が一でも~ [脱原発]

1979年3月28日、スリーマイル島原子力発電所事故。

スリーマイル島原発事故が起きる直前に封切られた映画が『チャイナシンドローム』である。

原発事故でメルトダウンした核燃料が地中に溶け落ちて、地球の裏側に到達するのではないかというブラックジョークをタイトルにした映画だった。

実際に地球の裏側まで溶けていくことはないが、スリーマイル島で起きたのはメルトダウンそのもので、それ以前に起きた原発事故の中では飛び抜けて重大な事故だったのだ。

その後、チェルノブイリから福島と、重大な事故が発生したが、フランスのように相変わらず原発推進の姿勢を貫く国があったりして、原発廃止へと道筋がつく様子は見えない。

さらに、ロシアのウクライナ侵略では、原発を攻撃することも起きて、原発の戦略的存在が問題視される事態まで起きてしまった。原発を戦火から守る手段は存在するのか、さらに電源喪失した時はどうするのか……正直言えば丸腰であるとしか思われず、そんなことなどあり得ないなどと断言する人間がいるとしたら、そのほうが恐ろしいではないか。

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化話§三月大歌舞伎~仁左衛門の河内山~ [歌舞伎]

3月9日、仁左衛門が体調不良で休演となった最初の日に『河内山』を観ることになってしまった。そんな初日の舞台は、今さらながら“ガタガタ”で務める役者もきつかったことだろう。そして観る側にしても、黙阿弥の台詞劇を観た気がしなかったのである。

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というわけで、どうしようかと考えた結果、先週土曜日のチケットがあったので、いつもより高い席だったが観なければ後悔すると考え、思い切ったのだ。

かくして、それぞれが“本役”に戻っての千秋楽近い『河内山』を堪能してきた。冒頭、質見世での第一声の凛として張りのある仁左衛門の声で、一気に舞台が締まったと感じる。

そして松江邸で松江出雲守をやり込める場面の、颯爽とした色気は仁左衛門ならではの味わいか。

双眼鏡でアップして見ると、これほどまでと思わせるほど細かく表情を付けていることに気がつく。3階席から見下ろした時と、舞台と同じ平面である1階席後方からとでは、見え方がまるで違うことに驚かされた。

そして幕切れ、大音声の「ばーかめ!」にすべては集約され、細やかにして豪快な偽高僧は意気揚々と花道を去っていく……観てよかった。こうでなければというあれこれが、これすべて腑に落ちたのである。仁左衛門見事!

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