時話§蚕起食桑~七十二候~小満 [七十二候]
小満の初候“蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)”である。
万物が満ち始める“小満”の節気である。薫風爽やかで“風光る”という季語がそのまま眼の前に展開している……そんな日々も、6月に入れば湿気がまとわりつく梅雨が始まってしまう。
そうなるまでにはあと10日ほど。せめては爽やかな空気を思う存分に味わうつもりだ。
そんな空気に寄り添うようにマッチするのは、当然ながら1杯のビールで、四季を問わず欠かすことなくグビグビしているわけだが、やはりここに始まる数か月の間のビールこそが格別と感じる。
かつては一日1リットルだと豪語していたビールだが、休肝日を3日としたことで、年間の飲酒日数は210日ほどに減った。
この季節に限ってだが、いつもの350ml缶から500mlのロング缶に増量してもいいような気がしないでもない。
《七十二候のトピックス一覧》
万物が満ち始める“小満”の節気である。薫風爽やかで“風光る”という季語がそのまま眼の前に展開している……そんな日々も、6月に入れば湿気がまとわりつく梅雨が始まってしまう。
そうなるまでにはあと10日ほど。せめては爽やかな空気を思う存分に味わうつもりだ。
そんな空気に寄り添うようにマッチするのは、当然ながら1杯のビールで、四季を問わず欠かすことなくグビグビしているわけだが、やはりここに始まる数か月の間のビールこそが格別と感じる。
かつては一日1リットルだと豪語していたビールだが、休肝日を3日としたことで、年間の飲酒日数は210日ほどに減った。
この季節に限ってだが、いつもの350ml缶から500mlのロング缶に増量してもいいような気がしないでもない。
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妙話§ラヴェルの弦楽四重奏曲 [ラヴェル]
フランス印象派の作曲家ドビュッシーよりも13歳若いモーリス・ラヴェルは魔術のように饒舌な音楽を創り出した。
最も知名度の高い曲として『ボレロ』があると言われれば「ああ……」と思う人も少なくはなかろう。
そんなラヴェルが27歳の時に弦楽四重奏曲を作曲した。しかも後にも先にも一曲だけ……尊敬するドビュッシーも一曲しか作曲せず、まさにお約束事よろしく、確実にCD1枚にカップリングされるのである。
そんなラヴェルとドビュッシーの弦楽四重奏曲を最初に聴いたのは大学生の頃で、ラサール弦楽四重奏団の録音だった。
ドビュッシーの四重奏曲はとっつきにくく(個人の感想)、なかなか耳に入りにくいものがあったが、それに比べるとラヴェルのほうは最初からすんなり耳に入ってきてくれたのだ。
4楽章を通じて一つのモチーフを素材に、時に艶めかしく、時にセンチメンタル、そして終楽章はエモーショナルな八分の五拍子という、まさに耳へのごちそう満載なのである。
なかなか実演を聴く機会に恵まれず、ひょっとして20世紀の間に聴くことはできず、あるいは……初めて実演を聴いたのは、21世紀になってからではなかっただろうか。
《クラシックのトピックス一覧》
最も知名度の高い曲として『ボレロ』があると言われれば「ああ……」と思う人も少なくはなかろう。
そんなラヴェルが27歳の時に弦楽四重奏曲を作曲した。しかも後にも先にも一曲だけ……尊敬するドビュッシーも一曲しか作曲せず、まさにお約束事よろしく、確実にCD1枚にカップリングされるのである。
そんなラヴェルとドビュッシーの弦楽四重奏曲を最初に聴いたのは大学生の頃で、ラサール弦楽四重奏団の録音だった。
ドビュッシーの四重奏曲はとっつきにくく(個人の感想)、なかなか耳に入りにくいものがあったが、それに比べるとラヴェルのほうは最初からすんなり耳に入ってきてくれたのだ。
4楽章を通じて一つのモチーフを素材に、時に艶めかしく、時にセンチメンタル、そして終楽章はエモーショナルな八分の五拍子という、まさに耳へのごちそう満載なのである。
なかなか実演を聴く機会に恵まれず、ひょっとして20世紀の間に聴くことはできず、あるいは……初めて実演を聴いたのは、21世紀になってからではなかっただろうか。
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