顧話§今日の歴史~ジャカジャンジャン!~ [クラシック]
1903年2月11日、ブルックナーの交響曲第9番がウィーンで初演。
いきなりの騒音御免。タイトルの“ジャカジャンジャン!”はブルックナーの交響曲第9番2楽章スケルツォのモチーフである。3楽章までで未完に終わった9番の中で、これだけは印象的なフレーズで、1楽章と3楽章は何も覚えてはいない。
ブルックナーという人は、粘着質だったのか愚図だったのか判断できずじまいの人だったのか、彼が作曲した交響曲の多くが決定稿を持たないまま、原典版に始まって、ノヴァーク版だとかハース版とか異稿が存在している。そして元々ブルックナーに執着のない人間なので、版が違ってもまったく気がつかずだったりする。
ところが、この9番のスケルツォ楽章は、一度聴けばまるで違うオーケストレーションであることがわかったりして、それは知り合いに無理矢理聴かされたのだが、さすがにのけぞってしまったのだ。
だが、それに感心したからといってブルックナーに傾倒するかといえば、そんなことはない。
ブルックナーは9番第4楽章作曲中の1996年10月に死去し、作品が初演されたのは6年4か月後のことである。
《歴史のトピックス一覧》
いきなりの騒音御免。タイトルの“ジャカジャンジャン!”はブルックナーの交響曲第9番2楽章スケルツォのモチーフである。3楽章までで未完に終わった9番の中で、これだけは印象的なフレーズで、1楽章と3楽章は何も覚えてはいない。
ブルックナーという人は、粘着質だったのか愚図だったのか判断できずじまいの人だったのか、彼が作曲した交響曲の多くが決定稿を持たないまま、原典版に始まって、ノヴァーク版だとかハース版とか異稿が存在している。そして元々ブルックナーに執着のない人間なので、版が違ってもまったく気がつかずだったりする。
ところが、この9番のスケルツォ楽章は、一度聴けばまるで違うオーケストレーションであることがわかったりして、それは知り合いに無理矢理聴かされたのだが、さすがにのけぞってしまったのだ。
だが、それに感心したからといってブルックナーに傾倒するかといえば、そんなことはない。
ブルックナーは9番第4楽章作曲中の1996年10月に死去し、作品が初演されたのは6年4か月後のことである。
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愉話§呑藝春秋[76]ワインの味わい [ワイン]
[承前]
酒の味などロクにわからないまま人生の後半を迎えておりますが、特にワインの味についてはまるでわからないと言ってもいいのではないでしょうか。そんな不調法者であります。
あまつさえ赤ワインに関しては絶望的で、赤に特有の渋味云々など皆目わからない。すっきりキリリとした吞み口であるならば1000円程度の赤ワインもOKだったりしてしまう。ワイン好きに言わせれば、一度でもン万円のワインを呑ぬならば「眼から鱗ですぜ」とささやきかけてくるが、自信を持って“無理!”と応えてしまう。
ならば白ワインは?……赤よりは好みらしきものはありそうな気はするが、これとて単純なもので、甘くなければそれでよしという程度でしかない。
そして結局落ち着くのは発泡ワインなのである。シャンパンは高くて手が出ない。去年の暮近く、ネット通販で10本税込6578円という発泡ワインセットを見つけて取り寄せた。一本あたりの定価が1000円から1400円のセット売りでおおよそ半額とは、我が家普段使いのスーパーマーケットに置かれている発泡ワインの値段など眼中にはないくらい安いのだ。
↓10本6578円(税込)
というわけで、値段の安いやつから飲み始めてみたが、さすがに違いを感じとることはできた。やはりというか1000円、1200円あたりだと、肝腎の泡が弱く、もどかしさを感じたけれど、1300円、1400円と呑み進むにつれて、値段なりの満足度を得ることができた。
さすがに1400円クラスとなると、泡立ちも元気よく味も締まっているように感じられ、これくらいであれば十分に楽しめるではないかと満足したのである。定価は1480円(税抜)だが、セット価格計算では700円足らずなのだ。
[続く]
《酒のトピックス一覧》
酒の味などロクにわからないまま人生の後半を迎えておりますが、特にワインの味についてはまるでわからないと言ってもいいのではないでしょうか。そんな不調法者であります。
あまつさえ赤ワインに関しては絶望的で、赤に特有の渋味云々など皆目わからない。すっきりキリリとした吞み口であるならば1000円程度の赤ワインもOKだったりしてしまう。ワイン好きに言わせれば、一度でもン万円のワインを呑ぬならば「眼から鱗ですぜ」とささやきかけてくるが、自信を持って“無理!”と応えてしまう。
ならば白ワインは?……赤よりは好みらしきものはありそうな気はするが、これとて単純なもので、甘くなければそれでよしという程度でしかない。
そして結局落ち着くのは発泡ワインなのである。シャンパンは高くて手が出ない。去年の暮近く、ネット通販で10本税込6578円という発泡ワインセットを見つけて取り寄せた。一本あたりの定価が1000円から1400円のセット売りでおおよそ半額とは、我が家普段使いのスーパーマーケットに置かれている発泡ワインの値段など眼中にはないくらい安いのだ。
↓10本6578円(税込)
というわけで、値段の安いやつから飲み始めてみたが、さすがに違いを感じとることはできた。やはりというか1000円、1200円あたりだと、肝腎の泡が弱く、もどかしさを感じたけれど、1300円、1400円と呑み進むにつれて、値段なりの満足度を得ることができた。
さすがに1400円クラスとなると、泡立ちも元気よく味も締まっているように感じられ、これくらいであれば十分に楽しめるではないかと満足したのである。定価は1480円(税抜)だが、セット価格計算では700円足らずなのだ。
[続く]
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