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吟話§一日一句~月がとっても・・・・・・~ [俳句]

季語は・・・夕月夜

殊の外 きこしめしたり 夕月夜

【去年の今日】逍話§尾瀬初秋2019~今年二度目~
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懐話§昭和三十年代~よそ行きなるもの~ [昭和]

[承前]

“よそ行き”なる概念が残っていたのは1980年代までで、1990年代末期にはほぼ消滅したであろうと想像できる。

……などと、唐突に書いてしまったが“よそ行き”の話である。

どこかに出かけるのに、ちょっと気張ったとっておきの服を“よそ行き”と呼んでいたわけだが、あの頃はまだまだそんな時代なのだった。

どこかに出かけるといっても、子どもの頃の“ハレ”の場は、親類の結婚披露宴だったり、七五三の宮参りだったり、そんな程度のものではあったが、それはそれで子供心にも、特別な時間というワクワク感は覚えたのである。

翻って今の世に“よそ行き”のようものが存在しているかといえば、らしいものはあるだろうが、その概念は相当にあやふやなものだったりしそうだ。

世の中全般がカジュアルになってしまった21世紀の今となっては、そこまで気張って出かけるような場所もなくなってしまっている……昔の映像を見ると、日常のような場面であっても男性であれば背広にネクタイ姿だったりが珍しくもなかったが、それだけ選択肢もなかったということである。
                               [続く]

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繁話§コロンビア・アーチスト(CAMI)の黄昏 [クラシック]

アメリカの音楽マネージメント会社コロンビア・アーチスト(CAMI)が、8月31日をもって90年(創業1930年)の社業を終了したとのこと。ホームページの冒頭、以下のように始まる、無念を滲ませた告別の挨拶文を掲載している。

CAMI.jpg

After prolonged deliberation and with profound sadness, the owners
of Columbia Artists announced today that the company will cease
operations effective immediately.

……長期にわたる検討の結果、深い悲しみとともに、コロンビア・アーチストの経営陣は、本日をもって速やかに業務を終えたことをお伝えします……

コロンビア・アーチストといえば、我々クラシック音楽好きの人間にとっては“泣く子も黙る”強大なマネージメント組織として名を馳せていたのだ。

敏腕の社長だったロナルド・ウィルフォード(2015年没)の力で、カラヤンをはじめとする超有名指揮者、ホロヴィッツやポリーニといったピアニスト、フィッシャー=ディースカウなどの歌手陣を擁して、文字通りに世界のクラシック音楽界を牛耳っていたのだった。

ウィルフォードの死の後は、強大な権力に陰りを見せこそしていたものの、まだまだ侮れない存在と思っていたが、この半年のコロナウイルス・パンデミックには抗することができず、敢え無くもの終焉となってしまった。

ホームページの“Roster(名簿)”のリンクをクリックしても、既に演奏家の名前は消されていて、マネージメント業務が終わっていたと知る。

“盛者必衰の理”をまざまざと実感させられたのだ。

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