過話§備忘録的な何か~2020年9月3日付~ [備忘録]
8月18日……コオロギの仲間たちが鳴き始めていた。今年は長梅雨だったこともあって、いつもの年より蝉時雨の音量が3割引きくらいではと感じていたが、そんな中を去年より一週間以上早くコオロギが鳴き始めた。
18時を過ぎて、薄暗くなった頃合いで風呂に入ると、早々と蝉は店仕舞いをするので、コオロギの鳴き声に取って代わって、秋の風情を聴かせてくれるのだ。
そして、この時期に鳴くはずのヒグラシ(蜩)が去年に続いて今年も聞こえてこないのはどうしたことだろう。
8月23日……東京は見事に予報が外れて、雨降りのはずが雲がちで陽が射す天気模様。最高気温は辛うじて30度に達したものの、そよそよと秋風らしきものが吹いて、少しばかり秋を思わせてくれた。
この日の夜は、鹿島スタジアムでアントラーズ対ガンバの一戦。ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04でも活躍した内田篤人の引退ゲームが行われた。結果は1対1の引き分け。終了後は引退セレモニーが行われ、その場でいかにも内田らしいスピーチと聞くことができたのである。
《日常のトピックス一覧》
18時を過ぎて、薄暗くなった頃合いで風呂に入ると、早々と蝉は店仕舞いをするので、コオロギの鳴き声に取って代わって、秋の風情を聴かせてくれるのだ。
そして、この時期に鳴くはずのヒグラシ(蜩)が去年に続いて今年も聞こえてこないのはどうしたことだろう。
8月23日……東京は見事に予報が外れて、雨降りのはずが雲がちで陽が射す天気模様。最高気温は辛うじて30度に達したものの、そよそよと秋風らしきものが吹いて、少しばかり秋を思わせてくれた。
この日の夜は、鹿島スタジアムでアントラーズ対ガンバの一戦。ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04でも活躍した内田篤人の引退ゲームが行われた。結果は1対1の引き分け。終了後は引退セレモニーが行われ、その場でいかにも内田らしいスピーチと聞くことができたのである。
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懐話§昭和三十年代~不二家の苦境~ [昭和]
[承前]
不二家がケーキ類などの洋菓子も商う存在であると知ったのは、アメリカのテレビ・アニメ『ポパイ』のスポンサーとしてだった。
その当時も、ミルキーなどの菓子類は食べていたが、我が実家の田舎町にはケーキを売る直営店がなかった。テレビのコマーシャルでは“不二家ストロベリー・フェア”などと麗々しくショートケーキを映し出していたが、当時小学生だった我々は、それを眺めながら歯ぎしりをしまくっていたのだ。
確か、それから数年後1960年代終わり頃には、我が町でも直営店が営業を始めていたが、その頃はケーキへの執着がなくなってしまっていたのである。
そんな憧れの不二家直営店の大量閉店というニュースを目にした。世の中は“コンビニ・スイーツ”の時代だったりもして、業態の変化は、半世紀前の我々の憧れをも駆逐してしまうようだ。
そして記憶をたぐり寄せても、実は自分が不二家のショートケーキを一度も食べたことがないことに思い至るのである。
[続く]
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不二家がケーキ類などの洋菓子も商う存在であると知ったのは、アメリカのテレビ・アニメ『ポパイ』のスポンサーとしてだった。
その当時も、ミルキーなどの菓子類は食べていたが、我が実家の田舎町にはケーキを売る直営店がなかった。テレビのコマーシャルでは“不二家ストロベリー・フェア”などと麗々しくショートケーキを映し出していたが、当時小学生だった我々は、それを眺めながら歯ぎしりをしまくっていたのだ。
確か、それから数年後1960年代終わり頃には、我が町でも直営店が営業を始めていたが、その頃はケーキへの執着がなくなってしまっていたのである。
そんな憧れの不二家直営店の大量閉店というニュースを目にした。世の中は“コンビニ・スイーツ”の時代だったりもして、業態の変化は、半世紀前の我々の憧れをも駆逐してしまうようだ。
そして記憶をたぐり寄せても、実は自分が不二家のショートケーキを一度も食べたことがないことに思い至るのである。
[続く]
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