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懐話§昭和三十年代~よそ行きなるもの~ [昭和]

[承前]

“よそ行き”なる概念が残っていたのは1980年代までで、1990年代末期にはほぼ消滅したであろうと想像できる。

……などと、唐突に書いてしまったが“よそ行き”の話である。

どこかに出かけるのに、ちょっと気張ったとっておきの服を“よそ行き”と呼んでいたわけだが、あの頃はまだまだそんな時代なのだった。

どこかに出かけるといっても、子どもの頃の“ハレ”の場は、親類の結婚披露宴だったり、七五三の宮参りだったり、そんな程度のものではあったが、それはそれで子供心にも、特別な時間というワクワク感は覚えたのである。

翻って今の世に“よそ行き”のようものが存在しているかといえば、らしいものはあるだろうが、その概念は相当にあやふやなものだったりしそうだ。

世の中全般がカジュアルになってしまった21世紀の今となっては、そこまで気張って出かけるような場所もなくなってしまっている……昔の映像を見ると、日常のような場面であっても男性であれば背広にネクタイ姿だったりが珍しくもなかったが、それだけ選択肢もなかったということである。
                               [続く]

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