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懐話§昭和三十年代~ビートルズ小史~ [ビートルズ]

[承前]

ビートルズの存在を知ったのは、東京オリンピックが行われた1964年のことで昭和三十年代最後の年のことだった。

当時は小学校4年で、クラスの中でも物事に目ざとい同級生が、休み時間に「知ってるか、イギリスにビートルズっていう男なのに髪の毛の長いグループがいるんだぜ」と教えてくれて、それからしばらくして写真で彼らの姿を見たのだ。

今の基準からしたら“長い”とはとても言えない程度の長さで、それでも、へえ……こういうのが流行りになるのかと思ったのである。小学校6年生の時に来日公演が行われたが、コンサートよりも周辺の騒動の記憶しか残っていない。

ビートルズの音楽を聴いたのは、その後しばらくしてからで、小学生の身には何が何だかわからないまま……すこしおもしろく感じてきたのは、中学生になって英語の勉強が始まって以降のことではなかったか。実家にレコードプレイヤーがなかったので、友達の家に押しかけては、何人かで新しい録音を聴いたのだった。

一番強烈な記憶は、その頃に聴いた『ヘイ・ジュード』で、シングルレコードA面に7分超という、当時でも5分を超えるような曲などなかったので、印象に残っているが、最後のほうは“ダーダーダーダダダッダー”が延々と続いたことに閉口したのだが。

その後、まあそこそこにビートルズの音楽に親しんでいたところが、1970年4月にポール・マッカートニーがビートルズからの脱退を宣言し、翌年には正式解散となった。そんな最中の10月頃に、映画『レット・イット・ビー』が封切りされ、田舎町から東京は有楽町スバル座まで観に行ったのである。

letitbe.jpg

ビートルズに感謝したいのは、彼らの音楽のおかげで英語への親しみが増したことであろう。
                               [続く]

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