処話§湿布薬の類がヨーロッパでは [海外旅行]
ドイツやオーストリアを旅行していた時のことである。薬類は必ず携行しているのだが、その時は消炎湿布の貼り薬を切らしてしまっていて、たまたまそういう時に限って筋肉痛が発生することになるのだ。
というわけで、いそいそと村の薬局に出向いて消炎薬をちょうだいと店員にリクエストすれど「……はぁ? ( ゚Д゚)」と、要領を得ない返事しか返ってこない。
同居人が持ち合わせているなけなしのドイツ語の語彙を駆使して「これこれこういう貼り薬」と説明を試みても、店員が棚から出すのは見当違いの包帯や絆創膏の類のようなものばかり見せるのである。
最後近くなって、ようやくこちらの言っていることがわかってきたようで、店員が取り出しできたは、青いゼリーが入った日本で言うところの保冷剤らしきものだった。
そのあたりで我々も、ようやく合点がいった。つまり彼の国に貼り薬は存在していないようなのだ。筋肉が炎症を起こしたら、冷蔵庫で冷やしておいた冷却ゼリーを患部に当てることで、湿布と同じ効果を得ようというわけだ。
ホテルの部屋に冷蔵庫はなかったのでどうしようかと思ったが、後日のためにと購入して日本に持ち帰った。
その後あれこれ調べてみたが、日本でも知られるようになった“V”社の海外製品を検索してみると、そこには飲み薬はあるが貼り薬は存在しないが、日本語で検索かけると“テープ”と呼ばれる貼り薬だらけになってしまう。ただし海外の製品の中には辛うじてチューブ入りの塗り薬は存在している。
《海外旅行のトピックス一覧》
というわけで、いそいそと村の薬局に出向いて消炎薬をちょうだいと店員にリクエストすれど「……はぁ? ( ゚Д゚)」と、要領を得ない返事しか返ってこない。
同居人が持ち合わせているなけなしのドイツ語の語彙を駆使して「これこれこういう貼り薬」と説明を試みても、店員が棚から出すのは見当違いの包帯や絆創膏の類のようなものばかり見せるのである。
最後近くなって、ようやくこちらの言っていることがわかってきたようで、店員が取り出しできたは、青いゼリーが入った日本で言うところの保冷剤らしきものだった。
そのあたりで我々も、ようやく合点がいった。つまり彼の国に貼り薬は存在していないようなのだ。筋肉が炎症を起こしたら、冷蔵庫で冷やしておいた冷却ゼリーを患部に当てることで、湿布と同じ効果を得ようというわけだ。
ホテルの部屋に冷蔵庫はなかったのでどうしようかと思ったが、後日のためにと購入して日本に持ち帰った。
その後あれこれ調べてみたが、日本でも知られるようになった“V”社の海外製品を検索してみると、そこには飲み薬はあるが貼り薬は存在しないが、日本語で検索かけると“テープ”と呼ばれる貼り薬だらけになってしまう。ただし海外の製品の中には辛うじてチューブ入りの塗り薬は存在している。
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長話§九月大歌舞伎第二部&第三部 [歌舞伎]
8月に引き続き、九月大歌舞伎も四部制での興行。今月は第二部と第三部を観てきた。
第二部『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)』……猿之助のかさね、幸四郎の与右衛門。怪談話といえば怪談話な一幕。前に観たことがあったか記憶にないので、たぶん初見だろう。
かさねが与右衛門の手にかかるあたりから、芝居はどんどん濃厚になっていく。なかなかに息を詰める舞台を堪能した。ただし、舞踊劇にしては芝居度が高く、どう受け留めたものかと、そして相変わらず清元の詞は聴き取ることができず。
第三部『双蝶々曲輪日記』から『引窓』……吉右衛門の濡髪長五郎、菊之助の南方十次兵衛、雀右衛門のお早、東蔵のお幸。
『引窓』という芝居は、台本が本当によく書けていると思う。人を殺めてきた長五郎を何とか救おうと奮闘する母を、十次兵衛とその嫁が支える。そこに放生会を絡めて四人模様を描いていく。
やはり、吉右衛門の存在感が際立っていた。だからといって存在感が出しゃばることなどはなく、わきまえた舞台を務めていた。
実子長五郎を逃がそうとする東蔵のお幸の情愛の濃さが際立ち、雀右衛門のお早も好サポート。菊之助の十次兵衛は爽やかな口跡。少しスマート過ぎると感じないでもないが、回数を重ねれば味も出てくることだろう。
第三部は17時25分終演。デパ地下で買い物をしての帰宅となった。
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第二部『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)』……猿之助のかさね、幸四郎の与右衛門。怪談話といえば怪談話な一幕。前に観たことがあったか記憶にないので、たぶん初見だろう。
かさねが与右衛門の手にかかるあたりから、芝居はどんどん濃厚になっていく。なかなかに息を詰める舞台を堪能した。ただし、舞踊劇にしては芝居度が高く、どう受け留めたものかと、そして相変わらず清元の詞は聴き取ることができず。
第三部『双蝶々曲輪日記』から『引窓』……吉右衛門の濡髪長五郎、菊之助の南方十次兵衛、雀右衛門のお早、東蔵のお幸。
『引窓』という芝居は、台本が本当によく書けていると思う。人を殺めてきた長五郎を何とか救おうと奮闘する母を、十次兵衛とその嫁が支える。そこに放生会を絡めて四人模様を描いていく。
やはり、吉右衛門の存在感が際立っていた。だからといって存在感が出しゃばることなどはなく、わきまえた舞台を務めていた。
実子長五郎を逃がそうとする東蔵のお幸の情愛の濃さが際立ち、雀右衛門のお早も好サポート。菊之助の十次兵衛は爽やかな口跡。少しスマート過ぎると感じないでもないが、回数を重ねれば味も出てくることだろう。
第三部は17時25分終演。デパ地下で買い物をしての帰宅となった。
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