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事話§面接官になったこと [日常]

宮仕え時代、面接を2回している。両方とも“即戦力”の中途入社の人間を面接したのだ。

2回程度で済んでよかった……たぶんどちらも男女合わせて20人ほどを面接官4人で相手したのだが、気疲れはけっこうなものだった。こちらからの質問は、お決まりなもので、それを相手に投げかけるのはかんたんなことだが応募者の緊張しきった受け答えを聞くのは、何となく心情が理解できて疲れてしまうのだった。

あるいは、勤めていた会社を既に辞めてしまって背水の陣で臨んでいる人もいたかもしれないし、そんな応募者の切羽詰まった事情なども見え隠れしているようで、そんな中で一人一人の先行きを決める立場というのは、逆の意味でプレッシャーがかかっていると気づかされたのである。

面接を始める前は、和気あいあいとした面接官4人も、面接が進むに従って雰囲気が重くなり、全員が終わる頃にはへとへとになっていることがはっきりとわかった。

もちろん面接で終わるわけではなく、次の面接に向けて人数を絞る選考をしなくてはならない。最初に面接をした時は、誰を残すかで少しばかり揉めてしまったが、2回目は何となくすんなり決まったのでほっとしたのである。

2回程度で終わったのはありがたく、何度もやるようなものでないのは、何度も書くが、人の将来をたかだか数分のやり取りで決めなくてはならないという、立場の息苦しさのようなものなのだ。

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