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想話§歌舞伎のことなど何一つ・・・・・・ [歌舞伎]

歌舞伎鑑賞歴がようやく20年を超えたのは去年の事。1980年代から90年代にかけて散発的に数回歌舞伎座に行ってはいるが、数の内には入れたくない。そして相変わらずの初心者状態なのだ。

そうして“まじめ”に歌舞伎見物に通うようになったものの、歌舞伎見物の作法やら約束事やら、何一つ知らずに出かけていたのだ。歌舞伎頭が形成されておらず、筋を追うのも精一杯で、時には舞台上の人間関係をまったく把握できず、途方に暮れそうになってしまった。

それこそ『勧進帳』であれば、おおよその筋は把握しているので、何とかついていけるけれど、それが『熊谷陣屋』だったら、最初に観た時はお手上げで、首桶に入っていた首は平敦盛ではなく、熊谷次郎直実の子である小次郎であるという事情を理解することができず、何がなんだかわからなかったという記憶である。

いつぞや、もう10年以上前に『白浪五人男』の通しを観た時、あまりにも人間関係が入り組み過ぎたストーリーに頭がついていかなくなって、河竹黙阿弥のファンタジーの凄まじさに感心したのだった。

時に荒唐無稽に過ぎて苦笑するしかなかったりするのだが、江戸時代の人たちの発想のぶっ飛びさ加減に驚きつつ楽しんでしまうのだ。

それからすると、一か月前に平成中村座で観た宮藤官九郎の新作『唐茄子屋~不思議国之若旦那~』など温い温いと思わざるを得ない。

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