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節話§一日一句~年末までに間はあれど~ [俳句]

季語は・・・小春

小春日では あれど巷の 忙しなさ

【去年の今日】鍵話§ピアノ―マイカテゴリー―[上]
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顧話§今日の歴史~街は激変する~ [ドイツ]

1989年11月10日、ベルリンの壁撤去作業始まる。

前夜、ベルリンの壁が開放されたことを受けて、翌日から粛々と壁の撤去が進められた。

自分の話をすると、1989年までにドイツを旅行したのは3度だが、旧東独を旅行の目的地にしたことはなかった。それは多分に心情的な部分があって、わざわざ目的地にしようとは考えなかったのである。

結局、初めて旧東独を訪れたのは、壁の崩壊から10年近く経過した1998年のことで、その時はベルリンとドレスデンに行ったのだ。

初めてのベルリンは、まだまだ旧西側の通称クーダムのエリアが元気な繁華街として存在していた。旧西ベルリンに建つフィルハーモニーから、旧東側のポツダム広場を見やれば、まだまだ巨大な再開発の途上で、寒々しい光景が広がっていたことを覚えている。翌年の9月に訪れたら、ポツダム広場の再開発はほぼ完了していて、近代的なビル群の塊としてあった。

その時、ベルリンの街の重心がクーダムから移りつつあることを実感したのだが、そうした都市の変貌を見ることは稀で、ある意味貴重な体験と言うことができるだろう。

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街話§神保巷塵[86]もって2週間 [神保町]

[承前]

神保町で仕事していた頃、足繁く通った店が何軒かあった。そのうちの一軒は、そこそこ名の知れた居酒屋で、頻繁に通えたわけではないが、通っているうちにとりあえず顔なじみのようにはなった。

細長いカウンターに4人ほどが座れる小上がりという小さな店で、座るのは入口入ってすぐのカウンター席。夕方開店してすぐだと、まだ客は自分しかおらず、店の主と他愛のない会話がしばし続く。

そんな時、たまたまグルメ雑誌か何かの居酒屋特集に掲載されたのを話のネタで振ってみると、かなり取材され慣れていて、そんなあれこれを話してくれるのだが、最後に「でもね、お客さんが入るのは、雑誌が発売された直後で、それももって2週間くらい」で……話が終わる。

素人からしてみれば、メジャーな雑誌で紹介されれば、一年くらいは繁盛して店も潤うのではないかくらいに思っていたが、実際はそんなことはなく、意外とあっさり客は引いていってしまうということのようだ。

そういえば、テレビのグルメ番組で紹介されるや否や長蛇の列となり、店に入るなど至難の業と思われるようなことがあっても、月日とともにその熱狂は消え去って、すんなりと入店できることはいくらでもある。
                               [続く]

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