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節話§一日一句~坂道注意~ [俳句]

季語は・・・落ち葉

踏み損ね 老いの足取る 落ち葉かな

【去年の今日】週話§日曜恬淡~亥の子餅(ゐのこ餅)~
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時話§虹蔵不見~七十二候~小雪 [七十二候]

小雪の初候“虹蔵不見(にじかくれてみえず)”である。

尾瀬一帯に目に立つ初雪が降ったのは、おおよそ一か月くらい前。ちょうど多くの山小屋が営業を終えるタイミングで、銀世界の尾瀬となった。晩秋の雪なので、燧ヶ岳や至仏山の山頂付近以外は積もることはなく、あっさりと融けてしまう。

考えてみたら、ゴールデンウィークの残雪期に入ったことは何度かあるが、小屋閉めで入った時に雪に降られたことがないのは残念なことである。やはり新雪に彩られた尾瀬の姿を見てみたかった。

山小屋のアルバイトをしていた頃の小屋閉めは、11月3日の文化の日まで。初雪が降ったのを見たのは、10月の体育の日三連休の一度だけ。尾瀬沼にはちらほら舞った程度で、燧ヶ岳頂上付近が白くなったのを見ただけである。

11月下旬に入った。気圧配置によっては銀世界の尾瀬になるのも間近。

《七十二候のトピックス一覧》

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去話§空間換算二畳半 [東京]

一浪して予備校に通うべく東京に出てきたのは1973年。暮らし始めたのは、意外にも代々木駅徒歩5分のところ。1階に家主一家が住んでいて、2階の何部屋かを間貸ししていたのだ……家賃は7200円。

借りた部屋は南向き。それはいいのだが、窓から首を出して右を向いたら、すぐ眼の前を、オレンジ色の中央線快速が頻繁に行き来していたのだった。まさに東京の真っ只中にいることを否応もなく実感させられた。

部屋の広さは三畳で、寝起きするには十分の広さだったが、奥の一畳の上半分が押し入れになっていて、空間換算すると二畳半の居住空間だったのである。

トイレは1階で、家主を含めた居住者全員の共同使用。2階に借家人用として、小さな流しと一口ガスコンロが自由に使えたが、自分以外の人間は自炊していなかったようで、ほとんど独占状態だった。

そんな、朝から晩まで“国電”が行き来しているそうな騒々しい空間から始まった東京暮らしも、気がつけば間もなく半世紀となり“青雲の志”みたいな何かを持って東京にやって来たのかすら思い出せない……そもそも青雲の志など持っていたかどうかすら忘れている。

《東京のトピックス一覧》

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