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長話§九月大歌舞伎第二部&第三部 [歌舞伎]

8月に引き続き、九月大歌舞伎も四部制での興行。今月は第二部と第三部を観てきた。

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第二部『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)』……猿之助のかさね、幸四郎の与右衛門。怪談話といえば怪談話な一幕。前に観たことがあったか記憶にないので、たぶん初見だろう。

かさねが与右衛門の手にかかるあたりから、芝居はどんどん濃厚になっていく。なかなかに息を詰める舞台を堪能した。ただし、舞踊劇にしては芝居度が高く、どう受け留めたものかと、そして相変わらず清元の詞は聴き取ることができず。

第三部『双蝶々曲輪日記』から『引窓』……吉右衛門の濡髪長五郎、菊之助の南方十次兵衛、雀右衛門のお早、東蔵のお幸。

『引窓』という芝居は、台本が本当によく書けていると思う。人を殺めてきた長五郎を何とか救おうと奮闘する母を、十次兵衛とその嫁が支える。そこに放生会を絡めて四人模様を描いていく。

やはり、吉右衛門の存在感が際立っていた。だからといって存在感が出しゃばることなどはなく、わきまえた舞台を務めていた。

実子長五郎を逃がそうとする東蔵のお幸の情愛の濃さが際立ち、雀右衛門のお早も好サポート。菊之助の十次兵衛は爽やかな口跡。少しスマート過ぎると感じないでもないが、回数を重ねれば味も出てくることだろう。

第三部は17時25分終演。デパ地下で買い物をしての帰宅となった。

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