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吟話§一日一句~季節へめぐりて~ [俳句]

季語は・・・魚上氷(うおこおりをいずる)

移る刻 魚は氷を 出でにけり

【去年の今日】煮話§鍋の中身は似たような・・・・・・
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転話§魚上氷~七十二候~立春 [七十二候]

立春の末候“魚上氷(うおこおりをいずる)”である。

おっと、立春も末候になってしまった。考えてみれば一つの節気は2週間とちょっとだから、あっという間に過ぎてしまうのもむべなるかな。

立春が過ぎてようやく寒さが厳しくなって、我が家あたりでも外気温が氷点下の日が何日か続いてくれた。

毎度毎度、我が家は三多摩丘陵上の豪雪地帯だなどと自嘲していて、年に一度や二度は10cmを超える積雪に見舞われるので、スコップ片手に道の雪除けに精を出すのだが、今年は何とかそんなこともないままに済みそうである。

ただし、それはそれで“よし”とすることはできない。一度や二度でも降るからこそ、気象のバランスが保たれているのだと感じられるのだ。

今からでも遅くないので、それなりに春の雪が降ってくれればなあである。

《七十二候のトピックス一覧》
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真話§二月大歌舞伎~菅原伝授手習鑑半通し~ [歌舞伎]

『菅原伝授手習鑑』の『道明寺』を観るのは三度目……ようやく、芝居の中身が我が身に入ってきてくれたような気がする。

『加茂堤』に始まり『筆法伝授』から『道明寺』まで、このところ歌舞伎で上演されている菅原伝授6つの舞台の前半が上演された。そして通常の公演ポスターに加えて、仁左衛門演じる菅丞相の特別ポスターが作られていた。

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30分ほどの『加茂堤』は、勘九郎の桜丸、孝太郎の千代、米吉の斎世親王、千之助の苅屋姫、橘三郎の三善清行……勘九郎が自分の役割をわきまえて、舞台を活性化していたように感じた。舞台の芯の存在として、崩れることのない身体のバランスと台詞回しで、午前一番の客席を沸かせてくれたのだ。

客席がほぐれたところに重量級の『筆法伝授』と『道明寺』が続くわけだがまず『筆法伝授』は梅玉の武部源蔵と橘太郎の左中弁希世のやり取りが絶妙で、特に橘太郎は変わることのない抜群のボディバランスで、しっかり脇を締めていた。そして『筆法伝授』も今回観て、ようやく内容を把握することができたのである。

そして『道明寺』はもう、仁左衛門の菅丞相と玉三郎の覚寿に尽きてしまうが、舞台空間の静謐さは、ここ何年かの歌舞伎舞台の中でも、特筆して美しかったのだ。

配役は芝翫の判官代輝国、孝太郎の立田の前、勘九郎の奴宅内、千之助の苅屋姫、亀蔵の贋迎い弥藤次、彌十郎宿禰太郎、歌六の土師兵衛というものでアンサンブルも良好だったし、この先これほどの水準で『筆法伝授』や『道明寺』を観ることはできないと思わざるを得ない。

とはいうものの、時折だが眠気に襲われてしまったことは白状しておこう。

《歌舞伎のトピックス一覧》
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