転話§黄鶯睍睆~七十二候~立春 [七十二候]
立春の次候“黄鶯睍睆(うぐいすなく)”である。
その年に生まれたウグイスの幼鳥を“笹子”と呼んでいて、季語にもなって
いる。笹子が鳴くのを“笹鳴き”とも言う。
上の映像のように、まだきちんとうまく“ホーホケキョ!”と鳴くことがで
きず、中途半端で自信なさそうな鳴き声らしいのだが、実際に聞いたことは
ない。
まだまだ芽吹くには間のある枯れ枝の中からの笹鳴きを聞いてみたいもので
ある。
《七十二候のトピックス一覧》
その年に生まれたウグイスの幼鳥を“笹子”と呼んでいて、季語にもなって
いる。笹子が鳴くのを“笹鳴き”とも言う。
上の映像のように、まだきちんとうまく“ホーホケキョ!”と鳴くことがで
きず、中途半端で自信なさそうな鳴き声らしいのだが、実際に聞いたことは
ない。
まだまだ芽吹くには間のある枯れ枝の中からの笹鳴きを聞いてみたいもので
ある。
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週話§日曜恬淡~湯島の江知勝閉店~ [グルメ]
つい一週間前、1月31日をもって湯島のすき焼き屋“江知勝”が閉店した。148年続いた店の歴史が閉じられたのである。
実は、一度だけ食べに行っている。自分の財布からではなくて、会社の上司に連れられて食べさせてもらったのだ。確か1981年のことではなかったか。
当時二十代半ばの物知らずにとっては、すき焼き屋とは、牛肉などの材料が食卓に運ばれてきて、それを自分たちで適当に鍋に入れて火が通ったら食べるとか、そんなことを考えていたら、客の我々は一切手を出すこともなく、仲居さんが丁寧に作っては取り分けてくれたことに驚かされたのだ。
今も昔も変わらず味音痴みたいなものだが“これがすき焼きというものか”と感心しつつ食べたはずだが、記憶からはきれいさっぱり消え失せている。
森鷗外、夏目漱石、芥川龍之介の作品にも登場したという江知勝だが、その佇まいは確かに、かつての江戸・東京の風情を具現化していたのだった。
《東京のトピックス一覧》
実は、一度だけ食べに行っている。自分の財布からではなくて、会社の上司に連れられて食べさせてもらったのだ。確か1981年のことではなかったか。
当時二十代半ばの物知らずにとっては、すき焼き屋とは、牛肉などの材料が食卓に運ばれてきて、それを自分たちで適当に鍋に入れて火が通ったら食べるとか、そんなことを考えていたら、客の我々は一切手を出すこともなく、仲居さんが丁寧に作っては取り分けてくれたことに驚かされたのだ。
今も昔も変わらず味音痴みたいなものだが“これがすき焼きというものか”と感心しつつ食べたはずだが、記憶からはきれいさっぱり消え失せている。
森鷗外、夏目漱石、芥川龍之介の作品にも登場したという江知勝だが、その佇まいは確かに、かつての江戸・東京の風情を具現化していたのだった。
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