悼話§若山弦蔵さん(声優) [オペラ]
思い出話二つ。
1980年10月、会社からタクシーに乗っていた時のこと。ラジオからは、彼がパーソナリティを務めていたTBSラジオ『おつかれさま5時です』の終わりあたりが流れていて、いつもどおり「さーて、今夜のお楽しみですが……おっと、カール・ベームがウィーン国立歌劇場を振る『フィガロの結婚』がありますな。そして、チケットは全席売り切れ」と。そんな話を聞きながらまさにその現場に気分よく向かっていったのだ。
2008年8月、バイロイト音楽祭でホテルが一緒。ワーグナー好きの若山弦蔵はツアー客の一人として参加していたのだが、あまり目立つことのないようにというスタンスとうかがえた。
もしも話すタイミングでもあれば、1980年10月のことを話せるかと思っていたが、彼が参加したツアーは前半の『指環』四夜だけで、気がつけば『神々の黄昏』の翌朝には、あっという間にバスで去ってしまったのである。
そしてもちろん、多くの映画作品やテレビドラマのアテレコの迫力ある低音を楽しんだのだ。享年八十八
合掌
《追悼のトピックス一覧》
1980年10月、会社からタクシーに乗っていた時のこと。ラジオからは、彼がパーソナリティを務めていたTBSラジオ『おつかれさま5時です』の終わりあたりが流れていて、いつもどおり「さーて、今夜のお楽しみですが……おっと、カール・ベームがウィーン国立歌劇場を振る『フィガロの結婚』がありますな。そして、チケットは全席売り切れ」と。そんな話を聞きながらまさにその現場に気分よく向かっていったのだ。
2008年8月、バイロイト音楽祭でホテルが一緒。ワーグナー好きの若山弦蔵はツアー客の一人として参加していたのだが、あまり目立つことのないようにというスタンスとうかがえた。
もしも話すタイミングでもあれば、1980年10月のことを話せるかと思っていたが、彼が参加したツアーは前半の『指環』四夜だけで、気がつけば『神々の黄昏』の翌朝には、あっという間にバスで去ってしまったのである。
そしてもちろん、多くの映画作品やテレビドラマのアテレコの迫力ある低音を楽しんだのだ。享年八十八
合掌
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祝話§従姪の結婚式は~ZOOMでした~ [私事]
先週末のこと、従妹の長女――自分にとっては従姪――が結婚式を挙げた。
コロナ禍の中でなければ、普通に人を招待して結婚式と披露宴を行ったのだろうが、このご時勢のゆえ、それぞれの家族のみによる結婚式となったのである。
それで、従姪から「ZOOMで生中継しますね」とLINEでログインのIDを送ってくれたので、当日の開始時刻前からログインして待ち構えていた。
始まって見れば、小ぢんまりとした簡素な式で、あっという間の20分ほどで終了。おそらくこの後は、親族程度が加わって会食が行われたのであろう。
今回、初めてZOOM中継での結婚式に参加させてもらったが、様々な事情――高齢で外出できないとか――で参列できない人にとっても、ありがたいシステムだと思った。
コロナ禍の中、社会では様々な工夫をこらして対応を試みているのだと知ることになったのである。
《私事のトピックス一覧》
コロナ禍の中でなければ、普通に人を招待して結婚式と披露宴を行ったのだろうが、このご時勢のゆえ、それぞれの家族のみによる結婚式となったのである。
それで、従姪から「ZOOMで生中継しますね」とLINEでログインのIDを送ってくれたので、当日の開始時刻前からログインして待ち構えていた。
始まって見れば、小ぢんまりとした簡素な式で、あっという間の20分ほどで終了。おそらくこの後は、親族程度が加わって会食が行われたのであろう。
今回、初めてZOOM中継での結婚式に参加させてもらったが、様々な事情――高齢で外出できないとか――で参列できない人にとっても、ありがたいシステムだと思った。
コロナ禍の中、社会では様々な工夫をこらして対応を試みているのだと知ることになったのである。
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