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吟話§一日一句~高速道路移動中~ [俳句]

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【去年の今日】街話§神保巷塵[66]こんなのだめ!
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銭話§キャッシュレスの時代に [海外旅行]

日本という国の“お国柄”というやつかどうかはわからないが、唯物信仰が今だ顕著に根強いと感じるのである。

例えば……欧米においてCDという存在は既に終わりを迎えていて、音源はネット配信されたり、ハードディスクにダウンロードしたものを、スマートフォンに落とし、自宅だけでなく、カーオーディオも同様に聴くのだ。実際ドイツで借りたレンタカーからCDプレイヤーや消えたのは2018年のこと。運転席のあちこちを探したが存在していないと確認し、ならばとiPadを接続して事無きを得たのだった。

だが、日本では相変わらずCDそのものが売れ続けているという不思議。

それと同様かどうか……日本人には根強い現金信仰もあるようで、これに関しても欧米に大きく後れを取っているように思うのだ。

そのことを強烈に思い知ったのは、2017年にオランダのアムステルダムを初めて訪れた時のことで、到着した翌朝、ネット接続のSIMカードを買おうとショップに入ったらキャッシャーがなく、カード決済か電子マネーでするのだった。

滞在中にもう1軒、キャッシャーが置かれていない店で買い物をしたが、ある意味で納得できた理由はといえば、まずもって“セキュリティ”である。現金が置かれていなければ、強盗に襲われる心配はないわけだ。とどめは、アムステルダムを去る日のスキポール空港待合室のキオスクで2オイロほどのジュースをクレジットカードで買うのを見た時だ。

というわけで日本に帰ってくれば、そこは相変わらずのキャッシュ天国……このところ、ようやく電子マネーの普及が進みつつあるが、はてさて、日本の社会が欧米並みになるのはいつのことだろうか。もちろん、キャッシュレスが万能だとは思わないのだけれど。

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才話§モーツァルト―マイカテゴリー―明日は [モーツァルト]

明日はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト没して229年の命日だ。

今のドイツやオーストリアと呼ばれる地域が、どれほどの作曲家を輩出したか。バッハからヘンデル、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、ワーグナー……もちろん彼らだけが作曲家ではない。そんな中にあってモーツァルトの存在を何にたとえようかと考えるが、なかなかうまいこと思いついてくれない。

そんなことを考えるより、彼の音楽を聴けばそれで済むことなのだ。何でもいい、ピアノ・ソナタでも、弦楽四重奏曲でも、オペラでも……とにかく、聴けば“ああ、モーツァルト”と独り言をつぶやくであろう。

というわけで、クラリネット五重奏曲を聴いてみよう。1789年、彼の晩年近くに作曲された穏やかな音楽は、初冬の今頃に聴くととりわけ心に沁みる。

モーツァルトがこの音楽を作曲していたのは三十代前半、そんな彼の視線の先には、何が見えていたのだろうか。音楽は十分すぎるほどに熟成されて、むしろ五十代、六十代の人間の手になるもののような老境すら感じ取れてしまう。

生き急いだわけでないとわかるのは、1788年に作曲された最後の交響曲41番“ジュピター”の輝かしい音楽を聴けばわかる。終楽章の圧倒的な推進力は勝利そのものではないか。まさに天馬空を翔ける音楽ではないか。

寿命とはいえ、1791年12月5日にわずか35歳の生涯を終えたことは痛恨で、まだまだ汲めども尽きぬ音楽の泉から滔々と溢れ続けたのは間違いない。

追記:この日は合わせて、十八代目中村勘三郎が2012年に没した日である。我が同時代に生きた稀有な役者の早い死を、生き残った我々は悼み続けるのである。

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