転話§熊蟄穴~七十二候~大雪 [七十二候]
大雪の次候“熊蟄穴(くまあなにこもる)”である。
国内で熊が増えている。山の食料が不足しているからか、人里に下りてきて餌を漁っているところを目撃されたとか、襲われたとか、そんなニュースが目に付いたのが、この秋だった。
我が尾瀬でも熊の目撃が頻繁にあって、尾瀬ヶ原でも至仏山に近い上田代での遭遇度が高い。なのでシーズン中は、地元の人やレンジャーなどが出没地のあたりを見回って、木道に近づくことのないように追い払いに精を出していたのだ。
そうして、木道沿いには写真のように熊に注意を促す鐘が設置されていたりハイカーも各々“熊鈴”を携帯し、顔を合わせないように用心は怠らない。
熊のほうから無闇に襲ってくるわけではないが、出くわさなければそれに越したことはない。既に尾瀬は雪の中……熊もまた冬眠の最中で穴の中。
《七十二候のトピックス一覧》
国内で熊が増えている。山の食料が不足しているからか、人里に下りてきて餌を漁っているところを目撃されたとか、襲われたとか、そんなニュースが目に付いたのが、この秋だった。
我が尾瀬でも熊の目撃が頻繁にあって、尾瀬ヶ原でも至仏山に近い上田代での遭遇度が高い。なのでシーズン中は、地元の人やレンジャーなどが出没地のあたりを見回って、木道に近づくことのないように追い払いに精を出していたのだ。
そうして、木道沿いには写真のように熊に注意を促す鐘が設置されていたりハイカーも各々“熊鈴”を携帯し、顔を合わせないように用心は怠らない。
熊のほうから無闇に襲ってくるわけではないが、出くわさなければそれに越したことはない。既に尾瀬は雪の中……熊もまた冬眠の最中で穴の中。
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恨話§微妙な距離感 [日常]
ベッドの角に脛をぶつけて痛い思いをすることは珍しくない。そのあたりを通り過ぎる時、大雑把に見当をつけて、ぶつからないだろうと思いながら、真下を見ることなく歩いてはぶつけてしまうのである。
微妙な距離感とか何とか、そんなやつだが、あてにはならないことのほうがはるかに少ないはずなのだけれど、微妙な距離感がはずれてしまった時の無念さのほうがはるかに大きいものだったりする。
そんな“失敗”の類は、日常生活の中にいくらでも存在していて、それゆえ思ってもみなかったことで食器を割ることになったりするのだ。
我々は一生の間にどれほど“微妙な距離感”で痛い目に遭うのだろうか……遭った直後は後悔の念に苛まれるけれど、一晩寝てしまえば、そんな距離感など、どこかに吹っ飛んでしまうのである。
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微妙な距離感とか何とか、そんなやつだが、あてにはならないことのほうがはるかに少ないはずなのだけれど、微妙な距離感がはずれてしまった時の無念さのほうがはるかに大きいものだったりする。
そんな“失敗”の類は、日常生活の中にいくらでも存在していて、それゆえ思ってもみなかったことで食器を割ることになったりするのだ。
我々は一生の間にどれほど“微妙な距離感”で痛い目に遭うのだろうか……遭った直後は後悔の念に苛まれるけれど、一晩寝てしまえば、そんな距離感など、どこかに吹っ飛んでしまうのである。
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