潤話§尾瀬文月往還[3]尾瀬ヶ原中田代 [尾瀬]
[承前]
梅雨末期の雨は降ったり止んだり、そして至仏も燧も雲に覆われたまま。牛首の分岐から龍宮小屋までは45分の歩程だ。
下の大堀川に近づくと、川の右岸に鹿防止柵が伸びているのが見えた。体裁は悪いが、こうでもしないとニッコウキスゲが食べ尽されてしまう。聞いた話では、牛首三叉路をヨッピ吊橋方向に行けば群落になっていたとのことだが、後の祭りである。
天気模様が芳しくないままなので、歩いていても意気は上がらない。だが、これもまた尾瀬なのだと、ブランクはあるが尾瀬歴半世紀超の老人は言い聞かせるのだ。
ゆるゆると木道を東に向かって歩く。牛首分岐から30分、竜宮尻の小拠水林を通過。ここも、定年後に尾瀬行を再開して存在を知ったポイントである。
竜宮尻から15分で龍宮小屋に到着。今回も泊まらせてもらう予定を立てていたが、メンテナンスなどで休業。せめて顔くらいは出すのでと伝えていたらありがたくも歓待。コーヒーをいただきつつ、40分ほど情報交換と世間話をして辞去。
龍宮小屋を出て沼尻川の木橋を渡れば福島県……下田代である。
[続く]
《尾瀬のトピックス一覧》
梅雨末期の雨は降ったり止んだり、そして至仏も燧も雲に覆われたまま。牛首の分岐から龍宮小屋までは45分の歩程だ。
下の大堀川に近づくと、川の右岸に鹿防止柵が伸びているのが見えた。体裁は悪いが、こうでもしないとニッコウキスゲが食べ尽されてしまう。聞いた話では、牛首三叉路をヨッピ吊橋方向に行けば群落になっていたとのことだが、後の祭りである。
天気模様が芳しくないままなので、歩いていても意気は上がらない。だが、これもまた尾瀬なのだと、ブランクはあるが尾瀬歴半世紀超の老人は言い聞かせるのだ。
ゆるゆると木道を東に向かって歩く。牛首分岐から30分、竜宮尻の小拠水林を通過。ここも、定年後に尾瀬行を再開して存在を知ったポイントである。
竜宮尻から15分で龍宮小屋に到着。今回も泊まらせてもらう予定を立てていたが、メンテナンスなどで休業。せめて顔くらいは出すのでと伝えていたらありがたくも歓待。コーヒーをいただきつつ、40分ほど情報交換と世間話をして辞去。
龍宮小屋を出て沼尻川の木橋を渡れば福島県……下田代である。
[続く]
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