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謔話§一日一句~老舗の佃煮~ [俳句]

季語は・・・冬深し

冬深し 葉唐辛子を 噛み締める

【去年の今日】週話§日曜枯寂~ラグビー三昧~
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纏話§句読点の塩梅 [日本語]

句点“。”は文章の区切りなのでともかく、問題は読点“、”遣いである。一つの段落を構成している文章を、どう読みやすく書き綴っていくか、その“キモ”が読点なのである。

ブログの文章をまとめていて、どういったことに気を遣っているのかといえば、むやみに凝った漢字は使わす、平易な平仮名遣いを心掛けているが、あまり平仮名ばかりが続くと、それはそれで読みにくくなってしまうので、漢字との配合は考えることになるのだ。

そうして読点のお世話になるわけだが、打ち方ひとつで文章のニュアンスが変わってしまうから、あだやおろそかにはできない。

平仮名度が高い文章のゆえ、漢字が入らずに文章が続くと、何とも読みにくい文章になってしまう。それを読みやすくするために読点を入れようとするが、短すぎるセンテンスで打っていくと、読点だらけで文章が散漫になって落ち着きがなくなる。

かといって読点なしというわけにはいかず、そのあたりは何とも悩ましい。

そうしてかなり気を遣って書いた文章が“これ”なのだが、はたして読みやすく仕上がっているだろうか……“そうして、かなり”と、読点を入れるほうがいいのかな。

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余話§新春浅草歌舞伎第二部~歌昇~ [歌舞伎]

平日にもかかわらず、雷門から仲見世の奥が見通せない混雑を横目に、新春浅草歌舞伎第二部を観てきた。

歌昇の『熊谷陣屋』から、種之助が『流星』を踊り、最後に松也の『魚屋宗五郎』である。そして、この日のお年玉<年始ご挨拶>は隼人。階段のない舞台から身軽に客席に飛び降り、お客さんにインタビューした後も、軽々と舞台に飛び上がってみせたのは驚きである。

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今年の浅草歌舞伎で松也、歌昇、巳之助、新悟、種之助、米吉、隼人の7名が“卒業”する、いわば卒業試験のような演目が並び、中でも歌昇の『熊谷陣屋』は最難関と言えるだろう。

が、まずまず大健闘と言っていい出来だったと感じた。当然ながら吉右衛門の熊谷を思い出し出し観ていくことになるのはしかたのないことで、歌昇にしても目指すのは吉右衛門の熊谷であるのは言うまでもない。そしてどこまで吉右衛門に迫れたか……ひとかたならぬ思い入れをこめての大熱演が繰り広げられた。

もちろん、吉右衛門の大きさは望むべくもなく、歌舞伎座の舞台にかけるのは時期尚早ではあれど、歌昇なりの熊谷次郎直実が描けたのはなかっただろうか。だが、先はまだまだ長い。

新悟の相模、莟玉の藤の方、巳之助の義経と堅実である。そしてもちろん、人間国宝歌六の弥陀六が圧倒的な存在感で一気に舞台が締まった。

二つ目『流星』は、種之助一人で流星を屈託なく踊るもの。1時間半の大作2本に挟まれた一服の清涼剤。

最後が松也の『魚屋宗五郎』である。メンバー9人勢揃いに加えて、ベテランの橘太郎と歌女之丞が脇を締める。酔ってからの松也は大柄のゆえ、舞台狭しと暴れまくって豪快といえば豪快か。

記憶に残るのは種之助か。第二部でも流星を踊り、宗五郎でも小奴三吉で存在感を示していたが、女形から赤っ面までと、器用な役者になってくれるだろう。

終演後は1階ロビーで行われていた、メンバー9人が並んで待つ能登地震義援金に協力。腹が減っていたので、雷門近くの蕎麦屋で天麩羅蕎麦と天丼、ビールに日本酒一合で帰宅。

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