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懐話§昭和四十年代~冷房車~ [鉄道]

[承前]

当時の国鉄であれ、私鉄各線であれ、1970年代になっても、車両の冷房化は遅々として進むことがなかった。

東京に出てきたちょうど半世紀前の1973年、例えば山手線の冷房化率はおよそ3割程度。駅で電車待ちをしていて、遠くに緑の電車が見えて、その屋根にエアコンの室外機が搭載されていたら“ラッキー!”と思ったのである。

というわけで、1970年代は首都圏でも電車の冷房化は低いままだった。そういえば“国電”でも窓を開けて走らせていたのではなかったかという記憶。

そして、冷房化が進んできたと感じるようになったのは、宮仕えが始まった昭和五十年代の前半あたりからではなかっただろうか。

それでも進まなかったのは地下鉄である。それはそうだろう、狭くて細長いトンネルを走り続けるのだから。それでもって、我が都営地下鉄新宿線の冷房化状況はどんなものだったか調べてみた。

京王新線からの乗り入れ車両の冷房化が始まったのは、開業から7年経った1987年のことで、それまでは京王線の車両でも新宿から先の都営線内については「新宿から先、冷房運転はいたしません」と断りのアナウンスがあったのだ。

そして都営線全車両の冷房化が実現したのは、何と1995年のことだった……定年退職まで20年に迫っていた。
                               [続く]

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