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歴話§我が漫画小史③コミックの頃 [漫画]

[承前]

少年マガジンやサンデーなどの少年漫画週刊誌と離れて、10年くらいの空白期があり、再び漫画を手にしたのは大学を卒業して宮仕えを始めたタイミングだった。

大学生の貧乏生活から、少しは自由に金も使えるようになったのをいいことに、主にビッグコミック系のコミック誌を買っては読んでいたが、その中のいくつかをまとめ読みしたくなって、コミック単行本を買うようになったのだ。

その中でも、強烈な印象を残した二人は『バイトくん』のいしいひさいちと『じゃりン子チエ』のはるき悦巳である。

特にいしいひさいちは、朝日新聞朝刊の『ののちゃん』に至るまで40年以上読み続けた作家だし、はるき悦巳の『じゃりン子チエ』は単行本のすべてを購入して、最後まで見届けている。

このコミックを最初から最後まで読んだことで、作中の登場人物が作者とは関係なく勝手に動き出す瞬間を見ることができたのだ。連載漫画の中には、どれでも必ずそんな瞬間があって、それが漫画を読む醍醐味ではないか。

そんな『じゃりン子チエ』だったが、三分の二を過ぎたあたりから、中身がグダグダになっていって、残念な最後を見ることになってしまった。
                               [続く]

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