潤話§尾瀬文月往還[5]弥四郎小屋にて [尾瀬]
[承前]
下田代十字路の弥四郎小屋に着いたのは15時20分。途中、龍宮小屋に寄って長いコーヒータイムをしたので、歩行時間正味は約3時間半……まあまあの所要だろうか。
弥四郎小屋に泊まるのは、ちょうど50年ぶり3度目。尾瀬で最初に泊まったのも弥四郎小屋で、1968年のことである。
案内された部屋は、本館から20mほど離れた別館で尾瀬ヶ原が真正面に望めるのだった。この日の客は7組10名ということで、本館の部屋は使わずで済ませたようだ。
食事中の飲酒は自粛につき、風呂に入った後、部屋呑みで疲労回復の1本をば。
そして夕食のメインはとんかつ。噂には聞いていたが弥四郎小屋のとんかつはうまい。肉厚ではないしジューシーさも不足しているが、なまじ街場で食べるとんかつよりも満足できた……これで酒が呑めればなお佳しだったが。
そして夕焼けを愛で、朝霧を愛で、これまた充実した朝食を済ませれば、尾瀬沼に向かって出発だが、ここはやはりモーニングコーヒーを1杯である。
弥四郎小屋には“コーヒースポット(COFFEESPOT)”なる、尾瀬ヶ原を望む喫茶スペースがあって、それはかつて尾瀬小屋でアルバイトしていた最初の年にオープンして、当時は下田代十字路の山小屋で働いていた人間どもの溜まり場なのだった。
コーヒーをいただいて弥四郎小屋を後にしたのは7時頃。苦手な段小屋坂の登りに向かうのである。
[続く]
《尾瀬のトピックス一覧》
下田代十字路の弥四郎小屋に着いたのは15時20分。途中、龍宮小屋に寄って長いコーヒータイムをしたので、歩行時間正味は約3時間半……まあまあの所要だろうか。
弥四郎小屋に泊まるのは、ちょうど50年ぶり3度目。尾瀬で最初に泊まったのも弥四郎小屋で、1968年のことである。
案内された部屋は、本館から20mほど離れた別館で尾瀬ヶ原が真正面に望めるのだった。この日の客は7組10名ということで、本館の部屋は使わずで済ませたようだ。
食事中の飲酒は自粛につき、風呂に入った後、部屋呑みで疲労回復の1本をば。
そして夕食のメインはとんかつ。噂には聞いていたが弥四郎小屋のとんかつはうまい。肉厚ではないしジューシーさも不足しているが、なまじ街場で食べるとんかつよりも満足できた……これで酒が呑めればなお佳しだったが。
そして夕焼けを愛で、朝霧を愛で、これまた充実した朝食を済ませれば、尾瀬沼に向かって出発だが、ここはやはりモーニングコーヒーを1杯である。
弥四郎小屋には“コーヒースポット(COFFEESPOT)”なる、尾瀬ヶ原を望む喫茶スペースがあって、それはかつて尾瀬小屋でアルバイトしていた最初の年にオープンして、当時は下田代十字路の山小屋で働いていた人間どもの溜まり場なのだった。
コーヒーをいただいて弥四郎小屋を後にしたのは7時頃。苦手な段小屋坂の登りに向かうのである。
[続く]
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