街話§神保巷塵[80]神保町1丁目南北動静 [神保町]
[承前]
10月初旬、目的もなくふらりと神保町を散歩した。ここ数年、町の消長は顕著で、新しい建物、新しい店が現れている。中には半年ももたずに閉店を余儀なくされる店も珍しくなさそうだ。
というわけで“老舗”2軒のその後を簡単に御報告……まずは神保町1丁目南側靖国通り沿いの“レオマカラズヤ”である。8月下旬には一旦店仕舞いして古い建物の解体が始まるところだった。
そうして、出向いてみたら下の写真のように既に更地になって、路地の向うに三省堂の裏口が見えていたのである。
もう1軒は1丁目北側路地裏の中華伊峡で、かつての店は下の写真。
そうして訪れてみれば、何とも場にそぐわないとしか思えない……いかにも昭和然とした建物とは何という違いであろうか。
定年退職して5年が経過した神保町は、少しずつ新しい変化が始まっているように感じたのはノスタルジーではなく、はっきりした事実の進行がそれを裏付けているようである。平成という30年ほどの時代を経たことで、昭和の形が徐々に姿を消していく“今”のように思われるのだが。
[続く]
《神保町のトピックス一覧》
10月初旬、目的もなくふらりと神保町を散歩した。ここ数年、町の消長は顕著で、新しい建物、新しい店が現れている。中には半年ももたずに閉店を余儀なくされる店も珍しくなさそうだ。
というわけで“老舗”2軒のその後を簡単に御報告……まずは神保町1丁目南側靖国通り沿いの“レオマカラズヤ”である。8月下旬には一旦店仕舞いして古い建物の解体が始まるところだった。
そうして、出向いてみたら下の写真のように既に更地になって、路地の向うに三省堂の裏口が見えていたのである。
もう1軒は1丁目北側路地裏の中華伊峡で、かつての店は下の写真。
そうして訪れてみれば、何とも場にそぐわないとしか思えない……いかにも昭和然とした建物とは何という違いであろうか。
定年退職して5年が経過した神保町は、少しずつ新しい変化が始まっているように感じたのはノスタルジーではなく、はっきりした事実の進行がそれを裏付けているようである。平成という30年ほどの時代を経たことで、昭和の形が徐々に姿を消していく“今”のように思われるのだが。
[続く]
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