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懐話§昭和三十年代~元号三つ~ [昭和]

[承前]

気がつけば三つ目の元号の中を生きていた。昭和は二十年代の終わりに生まれた後、フルに三十年代、四十年代、五十年代を、そして六十年代を4年ほど過ごして元号が変わった。

明治三十年代に生まれた祖母は明治、大正、昭和と三元号を生きてこの世を去ったが、自分も元号三つを生きるとは思わずにいた……というよりも、元号自体に何か深い思い入れのようなものがあるわけではない。

西暦でほとんどのことは事足りてしまうと思っているから、とりたてて元号に拘ることもないと思っているのである。

西暦とか元号が自分の意識の中に入ってきたのはいつのことかと、記憶をたどってみるが、少なくとも保育園時代とは思われず、明らかに刻み込まれたのは1964年と昭和39年と思われる。小学校4年だったこの年、東京オリンピックが行われた。

オリンピックがどういうものかを認識したのは、1960年に行われたローマオリンピックの記録映画を観た時だったと思う。観たのはオリンピックの翌年だったから1961年のことである。そこで1964年に東京オリンピックが開催されると知ったのだ。

というわけでオリンピックと1964年=昭和39年とは、つかず離れずで55年をともにしてきたのである。

そして、先月決勝が行われたラグビワールドカップ日本大会観戦ですっかりヘソクリを使い果たした我が身の中に、オリンピックという文字はまったく存在せず、興味の欠片もないのだ。
                               [続く]

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