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相話§名前で呼びあう~ワレとニシ~ [日本]

尾瀬のほとんどは群馬県片品村と福島県檜枝岐村に属していて、ほんの少しだけが新潟県魚沼市となる。

そんな片品村と檜枝岐村は、人口が約4000人と数百人と小さな地域で、例えば片品村では萩原、入沢、千明といった姓が多く、檜枝岐村では平野、星、橘がほとんどだったりなのだ。

すると、どういうことが起こるかといえば、互いを呼び合うのに姓では不都合で、名前で呼び合うという、欧米のような習慣になってしまう。もちろん欧米の姓は種類が比較にならないほど多いが、表記が名前・姓の順であるために、姓よりは名前で呼び合っている。

それと似たようなことが、おそらく日本の小集落のなかでも起きているということに気がついた。

もう一つ付け加えるなら、平家落人集落と言われている檜枝岐村では、目上を呼ぶのは“ワレ”で年下は“ニシ”と、ドイツ語の“Sie”と“Du”と似たような使い分けをしているのが興味深い。

人を呼ぶこと一つ取っても、それぞれの地域で培ってきた慣習が自然に根付いてくれたということであろう。

というわけで尾瀬に入ると、現地の人に対しては、自然に名前で呼んでいる自分がいたりするのだ。

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