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愉話§一日一句~グズグズとして~ [俳句]

季語は・・・冬の朝

ゴミ出しは 冷えたサンダル 冬の朝

【去年の今日】演話§十八代目勘三郎没後十年
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悔話§勘三郎没して十一年 [歌舞伎]

十八世中村勘三郎は2012年12月5日に逝去した。今年で没して11年……来年はもう十三回忌となるが、何とまあ早いことかと思う。

今さらながら、今も存命であったらどんな役者になっていただろうか。間もなく七十となる勘三郎の舞台は、おそらく晩年近くまでのエネルギッシュな舞台ではないだろうが、それでも自在さはより増して、刺激的な芝居を見せてくれていることは間違いない。

菊五郎、吉右衛門、仁左衛門、白鸚たちに次ぐ次世代の大看板として、歌舞伎界をがっちり背負って大黒柱、屋台骨を支えていたはずが、勘三郎ばかりか三津五郎まで別の世界に行ってしまっては、一気に手薄になってしまったことがどれほどの痛恨だったか、歌舞伎歴の浅い我々のような人間でも理解できることだ。

そして、死んだ子の年を数えても詮のないことは百も千も承知しているが、彼ら二人が現役でバリバリ舞台に立っていたら、今のような歌舞伎界が低空飛行するようなこともなかっただろう。

人間は順番どおりに天に召されていってほしいと切に願っているのは、そうすることで世代交代がしかるべく行われるからだと思っているからである。

毎年、この日になると同じ繰り言を書いているわけだが、いつも合わせて書いているのは同じ日に亡くなったモーツァルト。没して232年が過ぎた。

《歌舞伎のトピックス一覧》
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酩話§N響定期Cチクルス~幻想交響曲~ [クラシック]

土曜日の午後、NHK交響楽団Cチクルス定期を聴きに行ってきた。まあ、外出する口実みたいなものである。Cチクルスは休憩なし一時間ちょっとと気兼ねなく、3階席てっぺんのチケット代も1600円と“お得”である。

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指揮:ファビオ・ルイージ
NHK交響楽団

フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』前奏曲
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

10分足らずの前奏曲に続いて演奏されたベルリオーズがなかなかの聴き物で楽しめた。第1楽章は緊張が続かなくて散漫に聴いてしまったが、3楽章から終楽章へと、指揮者もオーケストラも気分が高まってきたようで、指揮者のアクション対するオケの反応も上々。

管楽器の強奏に弦楽器が負けることなく、巨大なNHKホールの空間が音楽で満たされたのだった。長めのカーテンコールの最後に、ルイジとコンマスが登場しての“一般参賀”あり。

考えてみれば、1973年のNHKホール柿落としからちょうど半世紀。その時に、サヴァリッシュがN響を指揮したベートーヴェンの第九を聴いたのだ。

その後、大学時代に2年ほど定期会員で演奏会に通い詰めたが、その当時のN響に現在ほどの技量はなく、NHKホールのアコースティックも良好とは言えなかったが、21世紀に入ってから聴いてみるなら、飛躍的に向上したと感じる。合わせてNHKホールの音響もかなり改善されたのではないか……個人の感想です。

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