異話§楓蔦黄~七十二候~霜降 [七十二候]
霜降の末候“楓蔦黄(もみじつたきばむ)”である。
去年の10月下旬、冬枯れの尾瀬に入った。山小屋も間もなく小屋閉めというタイミングだった。
紅葉の季節は過ぎて、尾瀬ヶ原は冬枯れの野原。そして朝は真っ白な大霜に覆われて、冬が始まるぞと告げていたかのようだったのである。
尾瀬の季節は、山小屋が営業している半年間を大雑把に三つに分けて、5月と6月が春、7月と8月が夏、9月と10月が秋で、小屋が閉まっている半年が冬と言ってもいいだろう。
下界では一つの季節が3か月ほどのところを、尾瀬ではグッ!と凝縮した季節が展開していくように思われる。
そうして、季節季節の移ろいの中に、去年の大霜のような貴重な瞬間が出現してくれるのだ。
尾瀬は既に無人の世界が始まっていて、ほどなく純白の雪が降り始める。
《七十二候のトピックス一覧》
去年の10月下旬、冬枯れの尾瀬に入った。山小屋も間もなく小屋閉めというタイミングだった。
紅葉の季節は過ぎて、尾瀬ヶ原は冬枯れの野原。そして朝は真っ白な大霜に覆われて、冬が始まるぞと告げていたかのようだったのである。
尾瀬の季節は、山小屋が営業している半年間を大雑把に三つに分けて、5月と6月が春、7月と8月が夏、9月と10月が秋で、小屋が閉まっている半年が冬と言ってもいいだろう。
下界では一つの季節が3か月ほどのところを、尾瀬ではグッ!と凝縮した季節が展開していくように思われる。
そうして、季節季節の移ろいの中に、去年の大霜のような貴重な瞬間が出現してくれるのだ。
尾瀬は既に無人の世界が始まっていて、ほどなく純白の雪が降り始める。
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創話§文章とストーリーとは・・・・・・ [ブログ]
日々せっせとブログを書き綴っているが、これは……“文章を書いている”のである。各テーマが決まれば、それにまつわるデータを揃えたりしていけば、あとはそれらをまとめていけばよく、多少中身が前後したとしても、文章全体に影響を及ぼすことはない。
だが、ストーリーを綴っていく小説となると話はまったく別である。何よりまず粗筋を設定し、そして登場人物の性格を形成してやらなくてはならず、そこから話を膨らませ展開していくことになる。
雑文を書くのと何もかも段取りが違ってしまうのだ。そのことに思い至って自分にストーリー性のある文章が綴れない理由がわかったのだった。
まずもって人物描写ができない。登場人物が5、6人出てくるとして、それぞれにどのような役割や性格を与えるべきなのか……話の筋から導き出していけば、善人的なるものと悪人的なるものが書き分けられそうなものだが、残念ながらそうした人物の性格付けがまるでできないのだ。
色気を出して、何度か小説を書こうと試みてみたが、まずもって悪人を描くことができない。ストーリーらしきものを組み立ててみたが、その中に悪人など一人として登場してこず、書き手にして最初の読み手である自分が、文章を書き始めるまでもなくあっけなく放り出してしまったのである。
《ブログのトピックス一覧》
だが、ストーリーを綴っていく小説となると話はまったく別である。何よりまず粗筋を設定し、そして登場人物の性格を形成してやらなくてはならず、そこから話を膨らませ展開していくことになる。
雑文を書くのと何もかも段取りが違ってしまうのだ。そのことに思い至って自分にストーリー性のある文章が綴れない理由がわかったのだった。
まずもって人物描写ができない。登場人物が5、6人出てくるとして、それぞれにどのような役割や性格を与えるべきなのか……話の筋から導き出していけば、善人的なるものと悪人的なるものが書き分けられそうなものだが、残念ながらそうした人物の性格付けがまるでできないのだ。
色気を出して、何度か小説を書こうと試みてみたが、まずもって悪人を描くことができない。ストーリーらしきものを組み立ててみたが、その中に悪人など一人として登場してこず、書き手にして最初の読み手である自分が、文章を書き始めるまでもなくあっけなく放り出してしまったのである。
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