週話§土曜流転~1978年3月30日~ [私事]
……という、この日のことは何も記憶してはいない。3日ほど前には大学の卒業式が行われ、4月3日には内定していた会社の入社式が行われるというそんな狭間の日でしかなかった。
大学時代お世話になった下宿を3月上旬に引き払い、交通の便がよかろうという心づもりで、荻窪の北あたりにアパートを借りて住み始めていたのだ。
今にして思えば“学生”でもなく“社会人”でもない……何者であるのか、わからない時空にいたことに気がつく。まあ、それほど大げさでもないし、ことさらに特別なわけでもない。
そんな一週間ほど、荻窪で何をしていたのだろうと記憶をたどっても、思いだせない。三食何を食べていたのだろうと思う。小さなキッチンは付いていたけれど、あれこれ自炊をした記憶もなく、たぶん駅周辺まで食べに行っていたのは間違いなく、覚えているのは、何軒かあった定食屋の世話になっていたのだ。
その時に酒を呑んでいたかというと、まだまだ酒に執着はなかったようで、ビールの一本も呑むことはなかった……そういえば、親からの仕送りも終わりとなって、4月下旬の給料日まで財布の中身を持ちこたえなくてはならなかったのである。
《私事のトピックス一覧》
大学時代お世話になった下宿を3月上旬に引き払い、交通の便がよかろうという心づもりで、荻窪の北あたりにアパートを借りて住み始めていたのだ。
今にして思えば“学生”でもなく“社会人”でもない……何者であるのか、わからない時空にいたことに気がつく。まあ、それほど大げさでもないし、ことさらに特別なわけでもない。
そんな一週間ほど、荻窪で何をしていたのだろうと記憶をたどっても、思いだせない。三食何を食べていたのだろうと思う。小さなキッチンは付いていたけれど、あれこれ自炊をした記憶もなく、たぶん駅周辺まで食べに行っていたのは間違いなく、覚えているのは、何軒かあった定食屋の世話になっていたのだ。
その時に酒を呑んでいたかというと、まだまだ酒に執着はなかったようで、ビールの一本も呑むことはなかった……そういえば、親からの仕送りも終わりとなって、4月下旬の給料日まで財布の中身を持ちこたえなくてはならなかったのである。
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