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精話§世界文学全集 [小説]

父親が“少年少女世界の名作文学”全50冊を買ってくれたのは、小学校に入るタイミングだったと記憶している。

自宅に本は少なく、まとまった全集はこれが初めてのことで、まあまあ好奇心があったようで、家に届いたところでせっせと読み始めることになった。

世界のと謳ってはいるが、日本の“文学”も何冊か入っていた。夏目漱石の『坊つちやん』やら『太閤記』みたいなもので、いずれにしても原文ではなく、子どもが読みやすいように翻案がなされているものだ。

さらに“世界”のとなると、これが多彩で『飛ぶ教室』に始まって『長靴下のピッピ』から『ビーチャとゆかいな仲間』とか『クオレ』といたものまで小学生の感性などたかが知れてはいるが、それでも“それなり”の感性で読み進んでいったようである。

そんな50巻全部を完読したわけではなく、何冊かは途中で放り出してしまったものある。たぶん、読んでいてストーリーが悲劇的だったり、可哀そうと感じたものは、先に読み進む気力がなくなってしまったのかもしれない。

そんな文学全集は小学校で卒業したが、小説の類に興味を持たないままに、読む本といえば、科学的な読み物だったり、そうした実用書の類だったり、そんな方向に進んでいったのだが、読書量が多かったとは言えないだろう。

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