街話§神保巷塵[99]閉店の・・・・・・ [神保町]
[承前]
神保町に直接足を運ぶのは月に一回程度。そんな頻度であるからか神保町の変化は見て取れる。
それよりも、インスタグラムのようなSNSで神保町について発信しているのを見ると、さらに顕著に街の変化を知ることができて、それは、かつての神保人にしてみれば、目まぐるしさで眼が回るようなのだ。
にしても、毎日神保町まで通っていた身にしてみたら、その頃はもう少しだけ落ち着いていたのではなかったか。
定年退職する頃から、神保町界隈にラーメン屋が雨後の筍のごとくに開店のラッシュが始まって、その波は靖国通り沿い古書店街の間にまではびこるようになってきた。
そして、開店した時はどの店も元気がよくて、そこそこ行列ができたりもするのだが、その勢いが3か月も続いてはくれず、様々な試行錯誤を繰り出した揚句、白旗が上がり、ある日気がつくと敢えなく閉店しているのである。
ついこの間も、靖国通り沿いの神保町1丁目南側の一等地のラーメン屋が閉店していて、閉じられたシャッターには“テナント募集”の貼り紙がされていた。
“あわよくば一旗!”と勇んで店を出すのだろうが、結局は体力が続かず、本意ではない撤退となる。そうして見ると、神保町で半世紀、一世紀と店を維持していることの大変さを改めて思い知るのである。
[続く]
《神保町のトピックス一覧》
神保町に直接足を運ぶのは月に一回程度。そんな頻度であるからか神保町の変化は見て取れる。
それよりも、インスタグラムのようなSNSで神保町について発信しているのを見ると、さらに顕著に街の変化を知ることができて、それは、かつての神保人にしてみれば、目まぐるしさで眼が回るようなのだ。
にしても、毎日神保町まで通っていた身にしてみたら、その頃はもう少しだけ落ち着いていたのではなかったか。
定年退職する頃から、神保町界隈にラーメン屋が雨後の筍のごとくに開店のラッシュが始まって、その波は靖国通り沿い古書店街の間にまではびこるようになってきた。
そして、開店した時はどの店も元気がよくて、そこそこ行列ができたりもするのだが、その勢いが3か月も続いてはくれず、様々な試行錯誤を繰り出した揚句、白旗が上がり、ある日気がつくと敢えなく閉店しているのである。
ついこの間も、靖国通り沿いの神保町1丁目南側の一等地のラーメン屋が閉店していて、閉じられたシャッターには“テナント募集”の貼り紙がされていた。
“あわよくば一旗!”と勇んで店を出すのだろうが、結局は体力が続かず、本意ではない撤退となる。そうして見ると、神保町で半世紀、一世紀と店を維持していることの大変さを改めて思い知るのである。
[続く]
《神保町のトピックス一覧》
コメント 0