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学話§第二十六期歌舞伎俳優研修修了発表会 [歌舞伎]

伝統芸能の担い手を育成する国立劇場養成所研修生による修了発表会を観てきた。

↓桜も開花した隼町の国立劇場
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↓プログラムも立派
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13時開演、19時終演という長丁場なので無理はせず、途中の長唄『小鍛冶』からスタートして、最後『歌舞伎の立廻り』まで。

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そのうち第二十六期修了生の西澤大峰は、小鍛冶の三味線に始まって、日本舞踊『玉屋』から『鳴神』の鳴神上人、そして最後の『歌舞伎の立廻り』までフル回転。歌舞伎俳優は彼と第二十七期研修中の望月大夢の二人である。

多い年は9人くらいの研修生が歌舞伎の世界に巣立っていくのだが、2年の研修は相当に厳しいと聞いているので、志半ばで挫折した研修生もいたことは想像に難くない。

2年間で、歌舞伎芝居全般だけでなく、長唄三味線まで会得させるのだとは『小鍛冶』で西澤大峰が三味線を弾いていたことで、ところどころ怪しいところが垣間見えたりもしたが、まがりなりにもというレベルまで到達していたと感心したのである。

さらに日本舞踊も丁寧にこなし、この日のメイン演目『鳴神』で鳴神上人を立派に務め上げた……舞台指導をした中村芝翫が客席で眼を光らせていたのだ。

そして最後の『歌舞伎の立廻り』と、西澤大峰“ワンマンショー”は、彼にとって生涯忘れることのできない出来事となっただろう。そしてくたくたに疲れ切ったのは間違いない。

それ以外に、太神楽で研修を始めて一年目の研修生(女性)3人が芸を披露してくれた。今後の成長を楽しみにしている。

この発表会は、クラウドファンディング“伝統芸能の明日をになう、国立劇場の研修生にご支援を!”にささやかな支援をしたことで招待券をいただいての鑑賞だった。

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最後に、プログラム最後にこれまでの養成所研修生から歌舞伎俳優になった人たちの一覧があったので、紹介しておきたい。彼らなかりせば、歌舞伎は成り立たなくなっていたかもしれないのだ

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