連話§ワタシの酒肴[150]回鍋肉 [酒肴]
[承前]
初めて回鍋肉(ホイコーロー)を食べたのはいつだったのかと、記憶を辿ってみたが、ひょっとして日本の中華料理屋ではなく、フランクフルト空港レストラン街にあった中國酒家ではなかったかと。1990年代のことだから、四半世紀前で、それ以前に日本国内で食べていなかったのは間違いなさそうだ。
中國酒家は、ドイツの町場の中華料理屋よりもはるかに真っ当な料理を出してくれたので何回か利用して重宝させてもらった。
何が珍しかったかといえば、餃子を出してくれたことである。残念ながら焼き餃子ではなく蒸し餃子だったが、これまたけっこううまかったのである。
それで回鍋肉である。中身はいずこの店と変わらず、キャベツにピーマン、それにやや硬めのドイツの豚肉というもの。我々東洋人は甘い味付けをした料理を普通に食べるが、欧米人がこいつを注文するかどうかはわからない。
でまあ、一週間の間にすっかりドイツの食べ物に食傷した我々は、甜面醬で味付けされたキャベツに感涙する思いで口にしていたように記憶している。そして、なぜかビールにも合ってしまうという不思議。
[続く]
《酒肴のトピックス一覧》
初めて回鍋肉(ホイコーロー)を食べたのはいつだったのかと、記憶を辿ってみたが、ひょっとして日本の中華料理屋ではなく、フランクフルト空港レストラン街にあった中國酒家ではなかったかと。1990年代のことだから、四半世紀前で、それ以前に日本国内で食べていなかったのは間違いなさそうだ。
中國酒家は、ドイツの町場の中華料理屋よりもはるかに真っ当な料理を出してくれたので何回か利用して重宝させてもらった。
何が珍しかったかといえば、餃子を出してくれたことである。残念ながら焼き餃子ではなく蒸し餃子だったが、これまたけっこううまかったのである。
それで回鍋肉である。中身はいずこの店と変わらず、キャベツにピーマン、それにやや硬めのドイツの豚肉というもの。我々東洋人は甘い味付けをした料理を普通に食べるが、欧米人がこいつを注文するかどうかはわからない。
でまあ、一週間の間にすっかりドイツの食べ物に食傷した我々は、甜面醬で味付けされたキャベツに感涙する思いで口にしていたように記憶している。そして、なぜかビールにも合ってしまうという不思議。
[続く]
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