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埋話§墓についてである [私事]

時折、かつて常駐していたブログに書いたエントリーと似たような内容のものを敢えて書こうと思っている。そうすることで、このブログにも備忘録としての存在を持たせたいのだ。

実家のあった田舎町には、同じく祖父以来の墓がある。祖父は神奈川の西部からふらりと北関東の田舎町にやって来て、四十代のはじめに急逝したからそれ以前の先祖がどういうものなのか……まったくわからない。

というわけで、田舎の墓は父が建てた。父が死んだ後は、長男ということで墓を任された形になったが、年間の“使用料”を欠かさず払い込んでいるだけである。

父が死んで数年たった頃、都営霊園が募集していた墓地の中に“散骨”なる形態があると知り、同居人と相談の上で応募することにした。応募初年度の倍率はけっこうなもので、当然ながら落選。二年目も落選したが、翌年にはめでたく当選して、我々の終の棲家が決まった。

使用料は10万円でたっぷりとお釣りがあり、その後の年間使用料といったものは不要で、散骨して土に還れば“はいおしまい!”なのである。

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田舎の墓は、遠からず何らかの処分――墓終いのような――をするつもりだが、まだ墓に入らず健在な親類がいるので、それを待たなくてはならない。

元より家族意識が希薄だったので、実家の墓に入るなどとは考えることもなく、何ともいいタイミングで後腐れのない人生の終着点を見つけたものだ。我が家からは、電車を乗り継いで一時間ちょっとというのが難点だが。

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