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愉話§弦楽四重奏へ [クラシック]

その昔、まだまだクラシックを聴き始めて浅かった頃に眼にしたのが“弦楽四重奏こそが、クラシック音楽の究極の姿だ”といった趣旨の一文だった。

そこから50年……あっちへこっちへフラフラと、どっちつかずのまま単なるクラシック好きで人生を終わるのは間違いないところだが、ほんの少しだけ弦楽四重奏の音楽に親しみを持って終わりそうなのは、ちょっとうれしい。

ここ何年かの演奏会通いを眺めても、一年に数回は弦楽四重奏の演奏会に出かけていて、去年に至っては10回も聴きに行っていたのだ。

弦楽四重奏がどんなものか、自分自身の中で明確な答などはでていない……わかっているなどとは到底言えるものではない。

弦楽四重奏の聴き始めはモーツァルトのハイドン・セットで、有名どころの第17番『狩り』が発端だったが、モーツァルトの四重奏曲はなかなか演奏会で取り上げられる機会が少なくていたところ、気がついたらベートーヴェンを聴く羽目になってしまった。

それで、何となくベートーヴェンがおもしろくなって、機会を捉えて出かける回数が増えたということではなかっただろうか。

国内だけでなく、海外旅行をした折にも、スケジュールが合えば可能な限り聴きに行くようにしている。

そうなったのは、定年退職という事情とタイミングがあって、外来オペラや外来オーケストラの公演はチケット代が高額で手が出ず、それならばと弦楽四重奏に重点を移したのが大きな理由なのだ……我が家のお財布事情が、新たな地平を開拓したというのは大げさかも知れないが。

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