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週話§日曜枯寂~バイロイトの日々[下]~ [ワーグナー]

[承前]

2008年と2016年、最後2回のバイロイト詣はレンタカーを借りたので、ホテルと祝祭劇場の間を車で往復することができたが、これは超楽ちんだった。

一番遠かったホテルは、祝祭劇場まで約2km、タキシード姿に革靴で30分をかけて歩いたのだが、当時まだ三十代だからできたことだろう。

街散策をしても、14時頃にはホテルに戻ってきて身支度を始めなくてはならない。実はかなり忙しないのだ。昔々読んだバイロイト詣にまつわる文章の中に「街を散歩して昼食を食べ、ホテルに戻って昼寝をする」みたいなことが書かれてあったと記憶しているが、実は昼寝をする余裕などあらばこそなのである。もちろん、やってやれないことはないのだけれど。

そして15時頃にはホテルを出発して祝祭劇場に車を走らせる。駐車場は劇場裏手に十分なスペースが確保されているが、できるだけ劇場近くに駐車したいのも人情だ。

~~~~~~~~~~~~~ 数時間以上経過 ~~~~~~~~~~~~~

そして22時過ぎ、車を走らせてホテルへ戻る。終演後、どこかにしけ込んで1杯という人も少なくなさそうだが、それをしたことがあるのは20時半前に終演となる『さまよえるオランダ人』1回だけで、残りはおとなしくホテルに戻り、用意した軽食とゼクトやビールで腹を収めてベッドに潜り込む……けっこうという以上に、まじめな巡礼の旅であることがわかるだろう。

↓カップ麵バンザイ!
DSC00189.JPG

2008年に観た7演目は『ニーベルングの指環』四部作に始まって、最終夜の『神々の黄昏』から休みなしに『トリスタンとイゾルデ』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『パルジファル』が連続した過密日程だったのだ。

ちなみに指環の上演は『ワルキューレ』と『ジークフリート』の翌日を休日と設定している。

『パルジファル』が2008年音楽祭の最終公演だった。その翌朝、ホテルのカウンターはチェックアウトする客の長い列が伸びていた。

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