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尺話§祇園祭の風景 [京都]

3年ぶりに再開が叶った京都の祇園祭も、日曜日に後祭りを無事に終えた。

テレビ中継で、前祭りや後祭りの山鉾巡行の様子を眺めながら、ちょっとだけ時間を明治頃に戻すことを試みることにしたのだが、検索すれば、明治期の祭りを撮影した写真が残っていて、想像の大きな助けとなったのである。

明治期、建物はほとんど木造2階建てで、鉄筋コンクリートの高い建物など存在はしていなかった。なので、その当時の祇園祭の鉾も、立ち並ぶ町家を睥睨しつつ悠然と進んでいくのだ。

↓朝日新聞デジタルより
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町家の2階は、鉾の稚児やお囃子が陣取るスペースとほぼ同じ高さにあるので、守り粽を渡したりすることもできて、見物人と鉾との距離が近かったことを物語っている。

↓朝日新聞より
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そして上の写真が今年の山鉾巡行の様子だが、四条、河原町、御池といった大通りでは10階建てにも及ぶビル群の谷間をしずしずと進んでいて、かつてあったような迫力は失われたと感じてしまう。

それは1954年、怪獣ゴジラが登場した時の身長が50mというもので、当時の日本では彼より高い建築はあまり存在していなかったのが、半世紀も経たない間に超高層ビルが建ち並んでしまい、ゴジラが埋もれてしまう事態に陥ったことと似ていなくもない……か。

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