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治話§勝手にかかりつけ医 [健康]

意外と便利な我が家の周囲である。医院も何軒かあるおかげで、ちょっとした身体のトラブルの時も歩いてすぐなのはありがたい。

というわけで、一軒の内科を我が家では勝手に“かかりつけ医”として祭り上げている。

何というか、少しばかり優柔不断なところがあって、診立てなんかもおずおずとして断定的ではない……もう8年も前の大晦日のこと、午前中に腹部に痛みを覚えた。これまでにない痛み方で、どうしようもなくなって電話をしたら、ずぐに診てくれるので、ヨタヨタと駆け込んだ。

症状を説明しながら痛みが下がってくることに気がついた。そこで「先生、ひょっとして石だったりしますかね」と口走ったら、先生は顔をパッと輝かせて「あなたも、そう思う?」と返してきた。直後、尿を調べようということになって、出している最中に先端がチクっとしたので、調べるまでもなく結石と判明したのである。

かくのごとくな診療模様で、頼りないといえば、はなはだ頼りないのだが、さらに診断がというのだったら紹介状を書いてもらって大きな病院に行けばいのだから、そのあたりが家庭医としてのスタンスと言えるのだろうか。

ともあれ、年齢も年齢につき“日常使い”の医院を近くに設定しておくのが吉となってしまったのである。

《日常のトピックス一覧》
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