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配話§日向を歩く日陰を歩く [日常]

何も考えなかった若い頃、天気のいい日に外出した時のことである。

最初に書いたとおりで、道を歩くのに何も考えずにいて、気がついたら日向を歩いていた。性分としては、目的地に最短距離で向かうという発想が頭の中に渦巻いていたがゆえに、そういう歩き方をしていたのだ。そうしたら、同居人から“教育的指導”を受けたのだった。

なぜ“日陰”を歩かない?

目的のための手段が間違っていたわけで、そのあたりは自分自身の鈍感さも相まって、他人のことを考えていないという典型だったのだ。

それ以降の日中は、かなり意識して日陰を歩いていたつもりだが、何年かして、同居人から「成長したではないか」という言葉をいただいたが、年齢を経て、より無意識に日陰の道のほうを選ぶようになっていたのである。

ドイツやオーストリアを旅行していて、食事をするのに戸外でということが珍しくない。何となく気兼ねないとも感じるのだが、そんな時でも我々は、建物の陰であるとか、パラソルの下に入ったりして直射日光から避けるのに少なからぬ彼の国の人たちは、お構いなしに太陽の下に席を取るのだ。

長い冬の間、太陽の光を浴びることができず、その反動なのかどうか、とにかく彼らは、直射日光を厭うことがない生活を送っているのである。

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