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顧話§今日の歴史~それでも行ったのだ~ [オペラ]

1986年3月23日、季節外れの大雪降る。

この時のことはリアルタイムで鮮明に覚えている。前夜から降り出した春分過ぎの雪は、予想外に積もることになってしまった。

当時は多摩丘陵でも別の場所に住んでいたが、朝起きて、気がつけばとんでもない状況であることのを目の当たりにしたのである。

しかもこの日は、NHKホールでウィーン国立歌劇場『マノン・レスコー』が上演されることになっていて、確認すれば公演は行われるということだ。だがしかし、首都圏の鉄道網はほとんど運行されておらず、にっちもさっちもいかなかったのだ。

たぶん、16時過ぎだったと思うが、一部の鉄道が運行を再開し、我が家からも行けそうだということで支度をして出かけたが、雪はまだ足首の深さまで積もっていて、歩くのに苦労した。

動いていたのは小田急線の、しかも各駅。折しも卒業シーズンにあたっていて、袴姿の女子大生が難儀していた様子を目にしつつ、何とか千代田線代々木公園からNHKホールまでてくてく歩く。

ようよう到着したNHKホールに入ると、クロークなど開いておらず、あちこちにパイプハンガーが置かれて、客が上着類を勝手に掛けていたのだ。

というわけで、到着した時には既に第一幕が始まっていて、何となく忙しい中で、プッチーニの音楽を聴いたのである。指揮はジュゼッペ・シノポリでこの日が日本デビュー。マノンを歌ったのはミレルラ・フレーニである。

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