週話§土曜恬淡~オペラは重い~ [オペラ]
定年退職このかた、オペラ鑑賞回数が激減している。とはいえ、この5年の間に、バイロイト音楽祭にも出かけているし、ミュンヘン、去年はベルリンの歌劇場にも行っている。しかも『トリスタンとイゾルデ』だったし。
ただ国内でというと、東京・春・音楽祭の演奏会形式ワーグナー上演に限られて、舞台上演は観ていない。新国立劇場にも足を踏み入れてはいないはず。
オペラを観るのが重たくなったと感じるようになったのは、ここ10年くらいではなかろうか。2011年、バイエルン国立歌劇場の日本公演が、最後に観た引っ越し上演だったのだが、そのあたりから重いと感じるようになった気がする。
ここ20年ほどの旅先で聴くのも、リートや弦楽四重奏、ピアノといった室内楽系音楽にシフトしているので、それらと比べればオペラの重さが際立っていると感じるのは無理もない。
もちろん、今挙げた室内楽にだって、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲やら、シューベルトの『冬の旅』に代表されるような“重いもの”もあるけれど、ワーグナーの後期作品の重さはちょっと別物ではないだろうか。
というわけで、旅行中にオペラを一つか二つを観るようなスケジュールを組んでみはするが、何年か前にミュンヘンで『ルサルカ』を前半で放棄して帰るような羽目にもなったりして“辛抱”する気力も弱まっているのである。
《オペラのトピックス一覧》
ただ国内でというと、東京・春・音楽祭の演奏会形式ワーグナー上演に限られて、舞台上演は観ていない。新国立劇場にも足を踏み入れてはいないはず。
オペラを観るのが重たくなったと感じるようになったのは、ここ10年くらいではなかろうか。2011年、バイエルン国立歌劇場の日本公演が、最後に観た引っ越し上演だったのだが、そのあたりから重いと感じるようになった気がする。
ここ20年ほどの旅先で聴くのも、リートや弦楽四重奏、ピアノといった室内楽系音楽にシフトしているので、それらと比べればオペラの重さが際立っていると感じるのは無理もない。
もちろん、今挙げた室内楽にだって、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲やら、シューベルトの『冬の旅』に代表されるような“重いもの”もあるけれど、ワーグナーの後期作品の重さはちょっと別物ではないだろうか。
というわけで、旅行中にオペラを一つか二つを観るようなスケジュールを組んでみはするが、何年か前にミュンヘンで『ルサルカ』を前半で放棄して帰るような羽目にもなったりして“辛抱”する気力も弱まっているのである。
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