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週話§日曜恬淡~正月雑感~ [日常]

子どもの頃は、あたりまえのことだが正月が終わるのが残念と感じていた。

それは形になって表れていたもので、食べ物だったら箱入りみかんがなくなったり、餅の数が少なくなってその中にカビが生えてしまったものも出てきたりするのだ。

そういえば、古くなってきた餅がカビないよう、金づちでひと口大に砕き、網袋に入れて風通しのいい寒い廊下でカラカラに乾燥させていたことを思い出す。

頃合いを見計らって、砕いた餅を油で揚げて塩味の“あられ”を作ってくれたのだ。正月が終わることは残念でならなかったが、こたつに入って手作りあられを食べながら、餅の来し方に思いを馳せていた……などということを10歳そこそこの子どもが感じていたわけではない。

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