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三話§国立劇場閉館の件 [伝統芸能]

10月一杯で、隼町の国立劇場が“建て替え”のため閉場した。1966年に完成した建物は“校倉造り”を模した瀟洒なデザインである。これが壊されて、高層ビルになるという将来に、寒々しいものを感じさせる。

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外観はそのままに、内部を大幅にリノベーションすればいいと思うのは、無理な話なのだろうか。欧米の歌劇場などは、舞台機構などを新しくしたりして、外観はそのままに活かす方策を取っているではないか。

何かというと建て替え建て替えと“利権絡み”ぷんぷんな昭和的やり方は、いい加減やめてほしいものだ。

ただ、詳しい理由はわからないが、現時点で2回行われた工事業者の入札が2回とも不調に終わるという、異常事態が起きている……ただでさえ文化事業に冷淡な現政権ゆえ、工事予算をケチっているという話も聞いていて、この状況で、先々どうなるものかは不透明そのものである。

そして、このままでは我々のような世代が眼の黒いうちに生まれ変わった?国立劇場の入口をまたげるものかもわからない。

自分たちの都合で文化支援を不安定な状況にしておいて、日本の政治家の低レベルさが如実に理解できるというものだ。

今からでも遅くない。校倉造りの外観はそのままに、内部を生まれ変わらせるほうが、お客さんは喜ぶに決まっている。

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