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異話§鱖魚群~七十二候~小雪 [七十二候]

大雪の末候“鱖魚群(さけのうおむらがる)”である。

週末金曜日は冬至、2023年も残り2週間となった。

温暖化が進んだとはいえ、気温は冬である。夏の間は10分足らずで追い焚きが済んだ風呂も、設定した湯温になるまで20分くらいかかるようになったのだ。

当然ながらそれだけ燃料代も必要なわけで、夏と冬のガス料金の差は、3倍以上になってしまう。

夏の間は39度ほどで沸かしていたのが、今は41度から42度……そして、冬の水温は低いから、夏に比べて時間がかかるのは今さらながら当たり前の話なのである。

気がつけば12月も半ば過ぎとなったが、個人的な印象を言わせてもらうなら今年は残暑を10月下旬まで引きずったからかどうか、その9月や10月の記憶が希薄で、秋はほとんど省略で11月下旬には一気に冬模様になってしまったような気がしてならない。

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異話§熊蟄穴~七十二候~大雪 [七十二候]

大雪の次候“熊蟄穴(くまあなにこもる)”である。

今年は、熊が人を襲う事例が多かった。人を恐れず、市街地に出没する熊を“アーバン・ベア”と呼ぶようだが、熊が人を襲うニュースを見かけない日はなかったことも。

そして、いわゆるクレーマーが自治体などに「熊を撃つな」といった内容を執拗に電話してくるということも話題になったが、そういうクレームを言い立てる人の眼の前に熊が現れたら何を考えるのだろうかと思った。

人間と熊が共存できるとでも考えているのだろうが、残念ながら無理な話で今年も尾瀬では熊が頻繁に目撃された。



幸いにして尾瀬行の間に熊に遭遇したことは一度もない。自衛策としては、熊鈴を鳴らして歩くことくらいで、いきなり遭遇でもしたら神頼みするしかなく、一人で歩いている時には勘弁してという心境である。

4年前の秋、尾瀬ヶ原から尾瀬沼に向かう山道で鹿に遭遇した時も同様で、

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相手が逆上してこっちに向かってこないよう、ひたすら静かに、しかし視線を外すことなく立ち去ってくれるのを待つだけだったのだ。

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異話§閉塞成冬~七十二候~大雪 [七十二候]

大雪の初候“閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)”である。

年賀状を書かなくてはという時節になってきている。毎年同じ体裁で、上半分の写真を替えるだけ。

何年か前から少しずつ意識して、年賀状を出すことをやめる人が出てきた。こちらからは元旦に届くよう投函しているが、一週間経ってようやく届く人がいて、そうした人に対しては、こちらが出さなければ返信することもないだろうからと考えて、出すことをやめることにした。

来年は古希七十歳となり、余命もあといくばくかと……やはり少しずつではあるが、身辺をすっきりさせていく必要があると感じている。

それでも、いざやろうとすると、何から手をつけていったらいいのか、それがわからずに、手をこまねくばかりというのが情けない。

鬼が大笑いするのは百も承知で、古希を迎える来年こそは身辺整理の事始めを本腰でというつもりである。

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異話§橘始黄~七十二候~小雪 [七十二候]

小雪の末候“橘始黄(たちばなはじめてきばむ)”である。

夜の虫の音もすっかり聞こえなくなって、冬らしくなってきたという感じはしないでもない。

テレビのスポーツチャンネルを見ていたら、スキーのアルペン競技が始まっていたのは11月のこと。温暖化の影響で雪が少ないのかと思ったら、コース設定はちゃんとできていて、ただし周辺の山々に積雪は認められず、スノーマシンをフル稼働させて体裁はついているが、何となく奇妙な風景に見えてしまう。

アルペン競技を見るのは好きだが、雪の少ない状況が続いているので、先々大丈夫なのだろうかと雪のコンディションを心配している。

例年、ヨーロッパで早々と競技が始まるが、日本のスキー場は積雪ペースが遅くて、北海道あたりで12月中、本州だと1月に入ってようやくスキー場のオープンというところも珍しくはない……昨日は群馬県丸沼高原スキー場がオープンしたようだが、人工雪で50cmの積雪で、一部滑走可とのこと。

人工降雪機頼りが、この先も増えていくということか。

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異話§朔風払葉~七十二候~小雪 [七十二候]

小雪の次候“朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)”である。

澄み切った青空の日々が続いているが、一転して眼を落とすと、散った落葉が砕かれて広がり、寂しい地表である。そして、小雪次候で11月が終わる。

東京の最高気温も15度より上がることはなく、ウールセーターの出番も間もなくではないか。いや、着始めていてもおかしくはない。

日本人的な発想としては、12月へと暦が変われば、新しい年を迎える準備を始めなくてはという気持ちにさせられるようだ。12月という一年の終わりでシャッフルしたくなるという習性があって、時に御都合主義とも思えなくもないが、リセットするおくべきことと、持ち越すべきものとを分けて考えればいいだろう。

今週の終わりは師走十二月である。

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異話§虹蔵不見~七十二候~小雪 [七十二候]

小雪の初候“虹蔵不見(にじかくれてみえず)”である。

夏日の気温になろうかという11月初旬だったが、下旬まで来れば、冬はもう眼の前と見える。

日の出は6時半に近づき、日没は16時半に近づく。5時過ぎに起き出せば、世間はまだまだ暗く、7時近くなってようやく明るくなっていくという……そんな暗い朝が、この先3か月以上は続くのだ。

辛うじての救いのようなものは、12月半ばを過ぎると日没時刻に関しては、少しずつだが遅くなっていってくれるということで、暦が新年に変わる前に春への明るさが戻ってくるのである。

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異話§金盞香~七十二候~立冬 [七十二候]

立冬の末候“金盞香(きんせんかさく)”である。

今年は残暑が長かった。一か月前も東京の最高気温は24.4度と夏日に迫るかのようだったし、翌日には25度を超え、さらにその翌日は27度などと、暑さを引きずっていたのだ。

例年であれば、10月中旬の前半には衣類の入れ替えがほぼ完了する段取りとなるのだが、今年は2回、3回とだらだら小出しの入れ替えが続いた。こんな衣替えも珍しいような気がする。

結局、下旬までTシャツを着ていたわけだが、これも例年だったら10月10日あたりをめどに片づけられるのだが、まだ油断はできないと3枚ほどを残しておいたのだが、さすがに20日過ぎまで着るとは思わなかった。

そして、11月も半ばを過ぎ、朝晩の気温もずいぶんと下がってきて、上に羽織る物も少しずつ厚くなってきたようだ。

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異話§地始凍~七十二候~立冬 [七十二候]

立冬の次候“地始凍(ちはじめてこおる)”である。

10月下旬になっても夏日の気温を記録していた東京のことゆえ“地始凍”だなどと言われても、何のことやら?でしかない。

最低気温は一けた台を記録するようになったが、最高気温は20度を超えることも珍しくはなく、小春日和の陽気がありがたくもある。

とはいえ、そろそろ心しておかなくてはならないのが結露対策で、我が家では、最低気温が10度を切って5度に近づいてくると、窓ガラスに結露が発生するようになるのだ。

最低気温がそんな予報が出ると、台所の換気扇を最弱で回すことにしていてそうすると、結露を見ることもない。ちなみに去年は11月15日から換気扇を回し始めていた。

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異話§山茶始開~七十二候~立冬 [七十二候]

立冬の初候“山茶始開(つばきはじめてひらく)”である。

さても立冬でありますが、先月の東京は半ばを過ぎても、なお夏日を記録する……異常ともいえる天気模様なのである。

外出する時も、日中であればシャツ一枚で十分、本格的な冬支度はまだ一か月近く先の話だろう。

とはいえ、日の出ていない早朝に起きれば冷え込んでいるのはもちろんで、カーディガンやオーバーソックスで寒くないように過ごすのだ。日の出は、とっくに6時を過ぎてしまっている。

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異話§楓蔦黄~七十二候~霜降 [七十二候]

霜降の末候“楓蔦黄(もみじつたきばむ)”である。

去年の10月下旬、冬枯れの尾瀬に入った。山小屋も間もなく小屋閉めというタイミングだった。

紅葉の季節は過ぎて、尾瀬ヶ原は冬枯れの野原。そして朝は真っ白な大霜に覆われて、冬が始まるぞと告げていたかのようだったのである。

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尾瀬の季節は、山小屋が営業している半年間を大雑把に三つに分けて、5月と6月が春、7月と8月が夏、9月と10月が秋で、小屋が閉まっている半年が冬と言ってもいいだろう。

下界では一つの季節が3か月ほどのところを、尾瀬ではグッ!と凝縮した季節が展開していくように思われる。

そうして、季節季節の移ろいの中に、去年の大霜のような貴重な瞬間が出現してくれるのだ。

尾瀬は既に無人の世界が始まっていて、ほどなく純白の雪が降り始める。

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異話§霎時施~七十二候~霜降 [七十二候]

霜降の次候“霎時施(こさめときどきふる)”である。

秋霖とは秋に降り続く長雨ということだが、これまでのところ、だらだらと雨が降り続くようなことはなかった。だが、秋に降る雨は冷たい。気分のありようによっては心が折れそうになることもありそうだ。

さすがに長袖のシャツ類の上からジャンパーなどの上着を着て、しっくりと来る時季で、外を歩いても暑くもなく寒くもなく、もちろん汗ばむことなどない。

そして、もう一か月も経てば、もう一段階厚めの上着で外出するようになるわけで、そうするとモコモコな自分を感じることになる。

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異話§霜始降~七十二候~霜降 [七十二候]

霜降の初候“霜始降(しもはじめてふる)”である。

いよいよ“秋深まる”となってきた。先週末で尾瀬の山小屋も今シーズンの営業を終えた。今年は5月に入れただけである。

前にも書いたように、アルバイトをしていた頃は、ゴールデンウィークが始まる4月末から11月3日の文化の日までが山小屋の営業期間だったが、今は若干短くなってしまった。それでも約半年のシーズンでお客さんを受け入れて稼がなくてはならないのは、本当に大変なことだと思う。

特に2020、21年とコロナ最盛期は、にっちもさっちもいかずで打つ手もなくひたすら耐える日々だったのではないだろうか。

1990年代半ばをピークに、登山者は減少の一途で、手軽な日帰りハイキングが主流のように思えて、せめては山小屋に一泊してのんびり尾瀬を楽しんでほしいと思うのだが。

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龍宮小屋に泊っていた時「尾瀬って5、6月が春、7、8月が夏、9、10月が秋……11~4月は冬だよね」と冗談で話したら、本当にそうだとうなずかれたが、体感としての季節感はまさにそのとおりだと感じている。そうして間もなく秋の2か月が終わるのだ。

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異話§蟋蟀在戸~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の末候“蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)”である。

猛暑日(35度超)とか真夏日(30度超)が一段落したのは、ちょうど秋分の日あたりのこと。とはいえ、その後も30度超えの日々はあったわけだが。

最後にツクツクボウシの鳴き声を聞いたのは、秋分の一週間くらい前のことだったか。団地敷地内ではなく、どこか少し離れた林から寂しく聞こえたのである。

そんな延々と続いた夏のおかげで、すっかり外出する意欲を失ってしまい、酒を呑みつつの外食も、片手に収まる程度でしかなかった。さすがにぼちぼちと外食もしたいものだが……。

ちょうど一年前は、晩秋から冬に向かいつつある尾瀬に行っていた。2泊した朝の2日とも見事な大霜に遭遇できた。

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その頃、東京も20度そこそこで秋の陽気を迎えていたのである。

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異話§菊花開~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の次候“菊花開(きくのはなひらく)”である。

さすがに秋らしくなってきた。残暑が長かったから、今年の秋はさぞや短いことだろう。

木々の葉は、猛暑ですっかりくたびれて、どんどん色が変わっていっているように見える。

一か月近く前、まだ猛暑日が東京を覆っていて、こんな状況はさすがに記憶にはなく、海外のニュースを見れば、あちらこちらで山火事であったり豪雨による洪水が発生したりと。

もちろん日本も例外ではなく、異常なほどの豪雨に見舞われて、床上浸水が頻発したりの被害が引きも切らずだった。こうした気象現象は、先々延々と続き繰り返されていくのは間違いない。

地球温暖化対策を急ぐのはもちろんだが、事が起きた時の対策もより強固に設定していく必要がある。

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異話§鴻鴈来~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の初候“鴻鴈来(こうがんきたる)”である。

10月も中旬が近づいた。2週間もすれば尾瀬の山小屋は小屋閉めとなり、半年に及ぶ無人の尾瀬に戻っていく。

大学生時代にアルバイトしていた時は、4月最後、ゴールデンウィークの始まりと同時に山小屋が営業を始め、11月3日の文化の日のタイミングで小屋閉めとなったが、今は前後10日ずつ短くなっている。営業期間はおよそ半年で、その間にお客さんに入ってもらって稼がなくてはならない。

ピーク時から比べて年間の入山者が半分以下になり、多くが鳩待峠と尾瀬ヶ原を往復する日帰り客だったりするので、山小屋の経営は苦労が尽きないと思われる。

気軽に数時間歩いて日帰り往復の尾瀬もいいだろうが、それではあまりにも味気なさ過ぎる。尾瀬のよさは24時間……夕暮れ時や早朝に見るべきものがあるから、一度や二度は山小屋に泊まり、自然の中で一夜を過ごしてもらいたいと思う。

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