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弦話§青木調ヴァイオリン・リサイタル [クラシック]

2023年も押し詰まりつつある12月中旬の終わり、ちょっと縁あるヴァイオリニストのリサイタルを聴いてきた。文京シビック小ホール。

ヴァイオリン:青木調
ピアノ:江尻南美

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モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第35番 A-Dur Kv.526
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 A-Dur Op.100

**********************休憩**********************

J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 C-Dur 「フーガ」
エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番 a-moll Op.25
     「ルーマニアの民俗様式で」

[アンコール]​
シューマン:ロマンス

青木調はNHK交響楽団第1ヴァイオリン奏者である。オーケストラの中で合奏しているから彼女が弾く実際の音を聴く機会は、こういう場でしかないので貴重である。

何度か、彼女が第1ヴァイオリンを弾いている鶴クァルテットの演奏を聴いているが、どこかお行儀のいいお勉強会的な音楽で、もう少し羽目を外してくれればと思ったのだった。

この日も、もちろん生真面目さは変わらないが、1曲目のモーツァルトから芯のある彼女なりの主張が感じられる音楽が流れてきた。

前半2曲だけでもかなりのプログラムで、後半はバッハの無伴奏からフーガを弾いた後にエネスクのソナタと続いた。これが超絶技巧の難曲と思えたが表情を変えることなく淡々と弾ききったのだった、最後にこの曲を持ってきたのは、それこそ彼女にとっての勝負曲ということだろう。

緊張を強いられた後のアンコールに弾かれたのは、シューマンのロマンス。行ってよかった今年最後のコンサートである。

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