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三話§ロト&ケルン・ギュルツェニヒ[2022.7.4] [クラシック]

それにしても、サントリーホールでオーケストラを聴くのは4年ぶりとは。

指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロトは4年前にピリオド楽器オーケストラのレ・シエクル来日公演で『春の祭典』を聴いてノックアウト……それと、今回はちょっとした知り合いがエキストラで参加すると聞き、プログラムもよろしく、チケットを買ったのである。

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ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲 第3番 Op.72b
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 h-moll Op.61
(ヴァイオリン:樫本大進)

[アンコール]
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 サラバンド

**********************休憩**********************

シューマン:交響曲第3番 Es-Dur『ライン』 Op.97

[アンコール]
ベルリオーズ:オペラ「ベアトリスとベネディクト」序曲

本プログラムはベートーヴェンに始まってサン=サーンス、シューマンまで“3番”尽しだとは会場で気づいたこと。

さて、レオノーレの3番……いきなり刺激的な音楽が聴こえてきて、にやりとする。音色は粗めザラザラした手触り、時にバランスが崩れて主旋律が埋もれることも散見された。ディテールを整えるよりも、音楽のスピード感を主眼に置いたベートーヴェン。

普通は舞台袖奥から聴こえてくるトランペットのファンファーレだが、この日は、我々が座った2階席中央の右奥上(RD席)から演奏された。ホールの残響と相まって、なかなかに効果的と感じられた。

2曲目、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番……樫本大進の端正な演奏に、指揮者とオーケストラがぴったり寄り添って、ストレスのまったくない演奏。アンコールのバッハがクールダウンをもたらしてくれたのだ。

メインのシューマンは、まさに“ご当地プログラム”と言えるだろう。ここでも骨太の音楽を堪能。久々のオーケストラ・コンサートゆえに、流れてくる音楽を受け留めることが楽しくてしかたがなかった。

アンコールはベルリオーズ。才気に満ち溢れた音楽に満足して帰宅。

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