過話§蟷螂生~七十二候~芒種 [七十二候]
芒種の初候“蟷螂生(かまきりしょうず)”である。
昆虫の詳しいことなど知らなかった小学校低学年の頃、収穫も間近となった知り合いの田んぼでイナゴ獲りで遊んだことがあった。イナゴやバッタなどを捕まえては、虫かごに放り込んでいた。
そんな中、少し大きめで三角顔の“バッタ”を見つけて捕まえようとした。イナゴやバッタと同じ要領でつまんだら、指を“蟷螂の斧”で思い切り引っかかれてしまい、あわてて手にしたそいつを振り払ったのだ。
家に帰って昆虫図鑑で調べると、もちろん“カマキリ”だったわけで、そいつがなかなかに狂暴であると知り、それ以降は敬して遠ざかることにしたのである。
まさに蟷螂の斧を身をもって体験した……よく晴れた秋の日なのだった。
《七十二候のトピックス一覧》
昆虫の詳しいことなど知らなかった小学校低学年の頃、収穫も間近となった知り合いの田んぼでイナゴ獲りで遊んだことがあった。イナゴやバッタなどを捕まえては、虫かごに放り込んでいた。
そんな中、少し大きめで三角顔の“バッタ”を見つけて捕まえようとした。イナゴやバッタと同じ要領でつまんだら、指を“蟷螂の斧”で思い切り引っかかれてしまい、あわてて手にしたそいつを振り払ったのだ。
家に帰って昆虫図鑑で調べると、もちろん“カマキリ”だったわけで、そいつがなかなかに狂暴であると知り、それ以降は敬して遠ざかることにしたのである。
まさに蟷螂の斧を身をもって体験した……よく晴れた秋の日なのだった。
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