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交話§つかず離れずな距離感~隣人と~ [昭和]

隣人との付き合いは薄い……今時のご近所事情である。

昭和の頃、町中にあった実家の日中は、玄関に鍵を掛けてなどはしておらずけっこう頻繁に知り合いが訪ねてきたり、何だかんだと行き来があった。

よく聞くことに、にわか雨が降ってきたので、留守している向かいのお宅の洗濯物を取り込んでおいたり、惣菜を作り過ぎたのでお裾分けするとか、調味料のやり取りとか、そんなことなどは珍しくなかったことである。

さすがに、昭和の時代よりは安全度が下がってしまったと感じられるがゆえに、マンションであれ一戸建てであれ、家に入ったらドアに鍵をかけるのも普通のことで、かつてのような、開放的な日本家屋のほうが、珍しい存在となってしまった。

たぶんおそらく、ご近所付き合いなるものは、昭和の後半には徐々に消滅していったのであろう。それ以降は、それぞれのプライバシーに配慮して……という時代がやって来て、外で隣人に出会えば、もちろん挨拶はするし、短い会話くらいはするけれど、とにかく“内と外”はきっちり分けて、それ以上は立ち入らないという暗黙の了解が出来上がってしまっているのである。

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タグ:生活 日常 昭和
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