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戯話§八月納涼歌舞伎第二部~猿之助代役!~ [歌舞伎]

SHOW Must Go On!

松本幸四郎&市川染五郎親子がコロナ感染者と濃厚接触者になってしまった
ので、第二部もとんでもない配役変更があった。

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何と第二部メイン『安政奇聞佃夜嵐(あんせいきぶんつくだのよあらし)』の
主役青木貞次郎を務める幸四郎が休演となり、その代わりに市川猿之助が務
めるという変化球が飛んできたのだ。しかも何とこの日が代役初日である。

第一部『新選組』の配役変更は、同じ芝居に出演している勘九郎や七之助が
務めたが、猿之助は完全にゼロからの代役で、どう務めるのだろうと思って
いたが、さすがは“負けず嫌い”の猿之助だ。

これまた台詞は完璧に頭に入っているようで、淀みなく芝居は進み、大詰で
は、捕り方数人を相手に立ち回りまでやってみせたのだ。台詞は必死に覚え
ればある程度はこなせるだろうが、立ち回りはいつの間に自分のものにした
のだろう。

……島抜けをした、青木貞次郎(猿之助)と神谷玄蔵(勘九郎)が、最後に信玄
の埋蔵金を前に仇相手の玄蔵と果し合いをするのだが……という、明治初め
に起きた実際の島抜けを題材にしての舞台は、いかにも歌舞伎らしい設えと
なっていて、第一部の『新選組』と好対照を見せていた。

個人的に『新選組』は鮮度の新しい若々しい舞台と感じ『安政奇聞佃夜嵐』
は、いい具合に熟成した舞台と感じたのである。

二本目は澤瀉十種の内『浮世風呂』で猿之助の三助、なめくじは團子が務め
るところ、コロナ感染で休演となり、市川笑野がなめくじを代役で。一本目
とは打って変わった軽やかで陽気な舞踊。

とにかく、土曜日の歌舞伎座で“歌舞伎脳”の凄さを見せつけられたのだ。
終演後は、劇場近くの焼き魚が売りの居酒屋へ。30分一本勝負で帰宅した。

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