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転話§虹始見~七十二候~清明 [七十二候]

清明の末候“虹始見(にじはじめてあらわるる)”である。

二十四節気の清明という呼称は好きだとは、過去にも書いていることだが、凛とした春の様を見事に表現していると改めて感心するのである。

そして気候はよくなったが、コロナウイルスに鑑み、日用品を買うため以外に不要な外出をすることなく、いささかなストレスなりとを抱えつつ、ひたすら忍の日々を送っているのだ。

もっとも我々のような定年退職した無職自由人は元より、自分の時間をどう使おうが誰からも指図されるわけではなく、家に籠る必要があるのだったら我が身のために日がな一日を家から出ることなく過ごせるが、宮仕えの現役諸氏の日々における曰くいいがたい鬱屈には深く同情の念を覚える。

早、桜も散って、季節は新緑の候となったが、地球上に住む全人類の憂いはいつになったら晴れるのだろうか……晴れたら晴れたで“喉元過ぎれば”で忘れるのが常なんだけれど。

《七十二候のトピックス一覧》
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